蒼い✨️ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
酷いアニメ(褒め言葉)
【概要】
アニメーション制作:ディオメディア
2017年7月 - 9月に放映された15分枠で全12話のTVアニメ。
原作は、『週刊少年マガジン』から『別冊少年マガジン』に移籍して連載されている、
ヒロユキによる漫画作品。
総監督・草川啓造。監督・玉木慎吾。
【あらすじ】
阿久津明(あくつ あくる)は東大現役合格に人生を賭けて、寸暇を惜しんで日々勉学に励む少年である。
プライドが高い彼は、勉強をしない者は社会の負け組・人生の落伍者になるという信念のもとに、
非常に優秀な成績を常にキープしているのであるが、人当たりがきつくて友達がいない。
否!一人だけいた。
一方、バナナが大好きであり想像を絶するアホである女子高生・花畑よしこは、
お隣さんで幼馴染のあっくんにラブラブチュッチュ。
だが、マークシートで全科目0点という想像を絶する花畑よしこのアホさ加減に、
あっくんは『常識を覚えろ』『勉強をしろ』と可哀想なものを見る目つきで、
よしこを全く女扱いしていない。幼いころから付きまとわれ続けて毛嫌いしている。
よしこは過剰にパワフルでどこまでもアホなので、
あっくんに何を言われても反省せずにお嫁さん気取り。
そんな、よしこに寄生される一生は絶望の日々であると明(あくる)は心底嫌がりつつも、
出会って10年の間、二人の腐れ縁は続いている。
高校一年生である二人に、心優しいがよしこのせいで気苦労の絶えない同級生の隅野さやか。
生真面目キャラのはずが、どんどん道を踏み外して変態と化していく風紀委員長。
よしこの舎弟になり、あっくんを慕うが報われない不良の黒崎龍一。
など一緒に絡む人達が増えていく。一番頭がおかしいのは、よしこの母なのであるが。
フリーダム過ぎるアホの子に振り回されて、おかしくなっていく人たちの日常。
それを楽しむコメディ作品ではあるが、ラブコメに分類して良いのか定かではない。
ちなみにこの作品はパンツを見せまくりでネタが結構な変態チックである。
【感想】
原作も読みながらアニメも鑑賞。
よしこはルックスもスタイルも悪くないのに、
どれだけ下着姿を晒してもサービスになっていないのが、
作品のカラーを象徴しています。
リアルでアホアホ言われる子は周りの玩具にされながらも深く傷ついていたり、
よしこみたいに人の気持ちが解らないモンスターは、イジメる側に位置している。
それが現実なのですが、よしこは作中で、最強のアホとして君臨しています。
彼女は決して弱者ではなく、何を言われても自分に都合のいい解釈しかしない図々しさであり、
周りからどう思われてるか全く気づいて無くメンタルが最強。
実は勉強以外はなんでも出来るというハイスペックというトンデモキャラ。
むしろ、よしこに迷惑かけられっぱなしの周りが不憫に思えたりして、
それを笑い飛ばせるかで、面白いと思えるかどうかが変わったりしますね。
悪意がなければなにをしてもいいのか?これがイジメ描写であれば不快な気持ちになるのですが、
振り回される側も状況に流されたり欲求に逆らえなかったりの自業自得だったり、
よしこに関わるのを自分から回避すれば良いだけの話で、
あっくん以外は状況を強いられてるわけでもなかったり、
さやか、妹の瑠璃、犬 みたいに強く生きろよ!な目線で見たりするのがいたりですが、
キャラのバランス取りでギャグとして成立するラインをキープしつつ、
作中ではイジメに発展させずに、陰湿なイメージを回避しているのが作風の妙かも?
このアニメの魅力は、キャラのテンションの高さ。
そして、悠木碧(よしこ)と杉田智和(あっくん)の演技に支えられてると言って良いかも。
よしこは邪気のない天真爛漫な無知キャラなのですが、
悪気が無いが故に厄介な存在であり、自分のペースに人を巻き込むという特性。
悠木碧にハイテンションで下品な単語を連呼させる。汚れキャラの演技が面白いです。
実際に巻き込まれる側はたまったものじゃないでしょうが、
被害担当メインのあっくんも性格が良くなくて、
やれやれ系&ツッコミ役で知られる杉田に演じさせることで、
同情をやキャラ負けを回避しているキャスティングの妙か。
あんまり観すぎると、よしこが段々うざくなるという欠点がありますので、
連続視聴はオススメできません。
特に細かいことを考えずに、おバカなキャラを見て笑って満足したい人向けのアニメでした。
これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。