退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
今風「ガリアン・ワールド」へようこそ。(面白いけど素直に喜べない・・・)
「幼女戦記」みたくこちらの現実世界の人間が死んで気がついたら前世の記憶を持ったまま異世界の幼き少年・エルネスティ・エチェバルリア(通称:エル君)に転生してしまうというもの。
前世では(アニメ等の)ロボットオタクの天才プログラマー。
転生した異世界は中世ファンタジー系で『幻晶騎士(シルエットナイト)』と呼ばれる「魔力」で動く「人型巨大騎士」が存在し、エル君は「自分の手で(人型巨大)ロボット作れる」事が現実に出来ることに狂喜。
幼年ながら中身はロボットオタクな大人なので、すぐさま世界観に順応し、みるみる才能を発揮していくことに・・・
中世風な世界観で「肉弾戦ロボット」モノといえば「ブレイクブレイド」「ガリアン」「ダンバイン」など過去にはありましたが、本作は正に今風の要素(ラノベ気質?)が取り入れられてる感じがします。
完璧ショタ(サラサラヘアーの美形でカワイく、明るく元気で物怖じしないハキハキした態度)の「エル君」。(ショタ好みのお姉さま方にはタマランでしょうが中身は・・・デス)
王国の古い体制・体質・しがらみで幻晶騎士の研究開発が幾百年経っても「進歩しない現状」を現代人の知識と工夫で一気に進めてしまい、彼を取り巻く人々の度肝を抜く展開は痛快で面白くはあるのですが・・・・・
敢えてそうしているのかもしれませんが「負」にまつわる展開を一切排除しているようなところが、やや気になるところ。
今のところ戦争で運用されてる展開はみられませんが、「国の威信」と「近在の魔獣討伐」が主な存在理由の幻晶騎士。「兵器開発(殺傷武器)」に「喜んでうち込む」子供の姿って・・・
「大きな力の『責任』」より「新し発想と技術」、
「実験の失敗で命の危機」より「原因の探求と工夫」と、
勝つこと前提で遊びに夢中の様な展開。
あまり「死の悲哀感」を見せない「キレイごと」と、あまり「苦労無しにホイホイ出でてる新技術」がゲーム感覚みたいで、こんな簡単でイイのか?など、(尺とか展開と構成の都合上、そうなるんでしょうけど・・・)
なので、キャシャーンのパルサーガンみたいな魔道具で飛び回り、チートな余裕をかましまくり、何の「不安」も見せず他者の考えつかないアイデアを出しまくる神童ぶりでニコニコ顔のエル君を見てるとチョット『マッド』な感じが気がするのですケド・・・
他に「こじれた人間関係」など「気持ちが暗くなる」ようなところを『敢えて』省いてるからこそ『サッパリして面白い』のかもしれませんが、どうも腑に落ちないところが(自分には)あります。(偏見なのかなぁ。嫉妬なのかなぁ?何だろ?)
作画・設定等もそれらしく丁寧で滑らかに動く幻晶騎士は見応えはあるので
視聴は続けます。
6話目で「人馬型(ツェンドルグ)」が登場しましたが、OPに出てきたような「飛行型」もでてきそうですね。8話から、また新たな展開になるのかな?
【観終わって・・・】
後半、サラっと入る「サンライズ系ロボットアニメ(特にガ〇ダム)」のオマージュが目立ちましたね。第10章以降のOPに劇中シーンを入れる手法は「碧き流星SPTレイズナー」以降、久々に見ました。
{netabare}ケルヒルトがもう少し生き延びて、もっと話をこじらせるかなと思ったけどアッサリやられちゃって・・・あ、でも代りにオラシオがいるからいいか。{/netabare}
一般的には高評価なのでしょう。作画崩れもそんなになかったと思いますしシルエットナイトバトルも圧巻。都合よすぎるほど進むストーリーと高揚感のあるバトルも心地よかったので。でもね、やっぱりエル君は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バトル物の敵キャラで「変な拘りのある、上から目線のナルシーなチートキャラ」というのがタマにありますが、コレを逆手にとったような印象です。(新たな試みなのだろうか?)