天啓 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
初恋とスマホ
中学生同士の初恋を真面目にリアルに丁寧に描いた作品
舞台は、今話題の川越
凄く若者達が川越を訪れているらしい
おそらく本作の影響もあるのだろう
なにやらカップルで浴衣で川越の街を歩くのがステータスらしい
さて前置きはこのくらいにして
感想を
中学三年生の主人公小太郎と茜
二人とも前々から気になる存在だった
たまたま家族で行ったファミレスでお互いの家族と遭遇
それから急速に距離を縮める
ファミレスで茜の家族は大声で茜を呼んだり
小太郎の家族に挨拶したりと、茜にとっては恥ずかしい行動をとった
今日のことは恥ずかしいから言わないでと小太郎に告げる
その恥ずかしい家族のおかげで小太郎とも学校で話せるようになったんだろ?
感謝しなさい!(笑)
しかし、終始大した事件もなく淡々と二人の恋愛の進展を見せ付けられただけって感じだった(リア充爆発しろ!)
みなさん凄く高評価なんだけど
私にはちょっと物足りなかったな
原因ははっきりしてるんだけどね
まず 小太郎に魅力が無く、この二人の恋愛を応援できなかったこと
そして、物語として 平坦すぎること
二人の間の障害になるのは、卒業してからの距離程度
もちろん、恋敵も登場するが、(陸上部部長と茜の親友、小夏)
二人とも ちょっと役不足だったな(いい奴過ぎる)
作品コンセプトとしてリアルな物語にしたかったのだろうけど
エンターテインメントとしては、少し脚本に色付けたほうが良いのでは無いだろうか?
二人を阻む物が大きい意ほど 二人を応援したくなったのだろうけど
そういうところが物足りなかった
もっと応援できていれば 最終輪はもっともっともっと感動できただろうに
そこが凄く残念でならない
それと途中、挿入歌で村下幸三の初恋を主演の東山奈央に歌わせていたが
初恋を歌った名曲中の名曲で大好きな歌なんだけど
すごくレトロなイメージになっちゃってね
スマホとのイメージギャップに馴染めなかった
まあ、最近の中学生はそんな便利ツールがあるから羨ましいね
私が初恋した頃は 固定電話しかなかったからね
相手に電話かけたり、掛かってきた時は 心臓が口から飛び出るくらい
緊張したもんだ
....................................................
以下蛇足
さて茜の性格だが
みなさんどう思われただろうか?
おそらく、奥手の引っ込み思案の大人しい女の子と思ったもではないだろうか?
しかしである、この茜ちゃん 中盤以降 小太郎に対して積極的になる
自ら抱きついたり、キスしたりとね
そのヒントは最初のファミレスシーンだ
あの親の子だ
そんな大人しくて奥手である訳が無い
茜という名前
最近どっかで聞いたよね
そう、クズの本懐のあのビッチ先生だ
本作の茜ちゃんも一歩間違えば あの茜先生の様になっていたかもしれない
本作があの茜先生とこの茜ちゃんが同一人物で
ビッチ先生の若い頃の初恋を描いて
そしてビッチに落ちるまでを描いてくれたら、そりゃ もっともっと絶対にヒューマンドラマとして面白い作品になっていただろうに・・・・(私の妄想)