たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
限りなく満点に近い硬派なポリティカルフィクション
原作は読んだことないですが、プロダクションIGでのポリティカルフィクションの中では「機動警察パトレイバー」や「攻殻機動隊」に並ぶ不朽の名作として確立しました。
作画もさる事ながら、やはり第二次世界大戦中の緊張感、政治感、人間感などが巧みで非常に楽しめたので軍事マニアも唸る出来栄えだったと思います。
「スパイ」という一見非常に冷徹、冷酷、無慈悲な機関の話でありながら実は人間に最も大切な絆や人情に問をかける人情話でもあり、感慨深かったです。
あと、例に漏れず川井憲次の音楽が素晴らしい。重厚感と安定感のある作曲は今でも健在でしたね。
「91DAYS」もそうですが、こういったアニメが今後も作られ、評価される事を祈っています。
「背広姿で敬礼するやつがあるか。」
これは背広姿で軍人の真似をするスパイがいるものか。。という意味もありますが、「スパイは単に人殺しをするような軍人ではない」という意味もあると思います。