うち. さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
奇人変人狂人と殺人鬼の底抜けに明るい馬鹿騒ぎ群像劇
名前だけは知っていたラノベアニメの名作。1930年代のアメリカの禁酒法時代が舞台でヤベー奴らがヤベー列車に乗ったり、ヤベー奴らがNYで暴れたり、とある船の中でやばいことになったりする。
時系列がバラバラで初見は混乱するし、ここで視聴をやめる一因になっているが最終話まで観てもう一回一話を観るとあ、そういうことなのかと気付く構成になっている。
一応1931年とか1932年と文字は出るもののそれでも混乱する場合があるもののそれは慣れるしかないと思う。
○一人一人が物語を持っている
バッカーノ!で主人公は無数に存在しており、明確に主人公というキャラは居ない。視点によって物語は変わるし、受け取り方も変わってくる。
例えば強盗カップルを主人公として観ると恩人が実は悪人だったり、悪人が実は裏では誰かを助けていたりするといった具合。かと思いきや一部を除き全員善人に見えてくる。
例えばとある子供の視点では全員自分を殺しに来る悪党に見える等。
キャラ同士の行動が連鎖反応を起こして、事件が起こるのが面白さに繋がっていく。
○元ネタ
実はこのバッカーノ!には元ネタの映画があり、それはスナッチ(2000年)というまんまバッカーノ!のような作品が存在する。
今作では不死者になれるワインを巡る話で、スナッチではダイヤを巡るお話。上記のキャラの連鎖反応で事件が起こるというのもスナッチそのもの。
アニメOPは映画のOPのオマージュで良く出来ている。(動画サイトで単体で上がってるかもしれないので見て欲しい)
余談だけれど、ヒットする前のジェイソン・ステイサムが出演していて現在では破格のギャラの安さだった。
○まとめ
かなり面白かったアニメでした。続編の企画すらないので続きラノベで読むしかないみたいです。
アイザックとミリアのカップルに救われた人多すぎ(笑)だがそれがバッカーノ!の良いところ。