chariot さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
可愛い絵柄とグロのアンバランスさと緻密な設定が◎
漫画原作の1クール作品。全13話(最終話のみ1時間放送なので実質14話構成)
ファンタジー系冒険物。
放送中の感想↓
{netabare}細かい事は観終わってから書きます。
4話まで視聴。
緻密な背景と特徴的な幼さの目立つキャラデザ、わくわくするようなファンタジー世界が構築された作品でとても面白く観ています。
とりあえず言いたい事。
ロボット少年・レグの可愛さ…
ロリではないと言い切る僕が更にショタでもないと言い切りますが、それでもレグが可愛いです。
可愛さポイント①
素直。
ロボットだからなのか元々なのか、あまり表情が豊かではない子で快活に笑ったりはしないのですが、素直で人を疑わず、誠実さのある性格。
堅さのある口調も特徴的で可愛さマシマシ。
可愛さポイント②
レグの可愛さというより制作陣のこだわりなんでしょうけど、効果音。
レグの腕は金属(?)で出来ています。
動かした際にカチャカチャ鳴るんですがその音が可愛い…
まあ…ちょっとメカ好きにしかピンとこないかもですね。。
可愛さポイント③
①と②の総合でもありますが、敬礼が可愛い。
誰かに頼まれたりした時に敬礼して「了解した」という場面が何度かありましたが、当然腕を動かすので効果音が出ます。
音萌えにプラスして敬礼のポーズもまた可愛く……
…誰にも伝わらないかもしれないこの僕的レグの萌え要素…
なんとなくでも伝わるといいな。。
それ以外でこの作品の良さをいくつか挙げておきます。
・力の入った背景画。
アビスにしてもオースの町にしても丁寧で自然であり不自然でもある世界観をしっかり掴んだ作画は圧倒されます。
これは凄いと感じたのが1話のシーン。
話後半で陽が昇りオースが少しずつ照らされていくシーン。
原作漫画を少しだけ見た(読んだとは言わない、チラ見した)んですがこのシーンはないんですよね。
アニメオリジナルのシーンみたいですがこれは1話で引き込まれると同時に制作陣の意気込みも感じられて◎
・多くを語らずキャラを立たせる。
ややネタバレになります。一切の情報は入れたくない方はお戻りください。
旅立ちを決意したリコとそれを許せないナット。
このリコとナットの素直に言えない性格、それでもこの子たちの本心が透けて見えるキャラ作りの上手さが良いです。
表情や真意の裏返しのような言動で見ているほうが「ちゃんと言いなよ」「もう会えないかもしれないのに…」とハラハラしてしまう…
内心を独白として晒してしまう作品が多い中、ほんの数話で個性を示し語らせずとも解るようにキャラを構築しているように思います。
原作が未完の作品ですのでキリのいい所で終われるのかは疑問ですが、毎週楽しみに観られる作品です。
5~6話感想。
{netabare}2層に辿り着いたふたり。
リコはあまり深く考えない楽天家なんだと思っていましたが、意外とそれだけじゃない所が見られました。
ロボのくせに色々考えちゃうレグ。
火葬砲がリコに当たっていたら…と恐れるレグに「大丈夫、レグは使いこなせてる」と言うリコ。
また探窟家を食った生き物を食べる場面でも考えちゃうレグにしっかりと理屈を述べて「大丈夫」と言う。(リーダーあたりに昔同じ事を言われたのかもしれないけど)
未知の世界に不安や怯えを感じるレグをしっかりメンタル面でケアしてあげられるポジティブさは心強ささえ感じられました。
弱い女の子を守るレグ、その心を支えるリコ、いいコンビです。
6話でオーゼンやマルルクと出会う。
オーゼンの髪型に心の中でツッコミを入れたり、マルルクに女か聞くなどレグの思考はリコよりも多く、それ故に色々考えちゃうのかな。
どうでもいい考察。
レグはロボなのか?
サイボーグっぽい気がするんですよね。
・皮膚は見た目は人と同じで触感が違うようだ。
・腕や足は機械(金属?)である。
・へそなどロボに不要と思われるものがある。
・食事や排尿なども普通にするらしい。
・アビスの呪いの影響を受けない。
とりあえずこの情報だけで考えると元は人でなんらかの改造をされたのではないか?と思われます。
まあアビス自体が謎の生物の多い世界ですし技術がどこまで進歩している世界かもわからないですが…
ああ、でも腕やそのワイヤーにも感覚がある描写もあったのでそういう生物なのかもしれないなあ…
この謎っていつか底まで行ったら解明されるんですかね?
底までって…2期3期ないと無理でしょうけどね……{/netabare}{/netabare}
視聴後の感想。
非常に面白かったです。
キャッチしている方が放送前におススメと言っていたので期待はあったのですが想像以上に良かったです。
各項評価。
物語4.5。
「アビス」という個々が特徴を持つ層で成る立抗型洞窟(?)、それに付随する「アビスの呪い」という謎、またメインキャラであるリコとレグのどちらにも生い立ちや存在に残る謎、「白笛」というもはや人ではない何か、アビスに住む巨大な生物たち…
そんなファンタジーな世界で進めば進むほど困難を極める過酷な冒険をリコとレグの諦めない強い気持ちとお互いを想う絆で進んで行くお話でした。
各話丁寧な分、進みは遅いかもしれませんが1話1話がしっかり作られている印象で次週が待ち遠しいぐらいに楽しめました。
{netabare}基本的にアニメはアニメで楽しみたいので原作は終わってから読む派ですが10話辺りでどうしても気になってネカフェで読んで来ました。(3巻まで)
3巻の終わりら辺(ナナチとミーティの話)では涙が止まらず…ミーティにもナナチにもレグにも同調して切なくて辛くて大変でした。。
洟をすする音が抑えられず多分ネカフェ利用者に迷惑をかけた事と思います…すいません。。。
そして内容を知っている本編でもまた涙が……
成れ果てのミーティとナナチが微笑ましく寄り沿う絵だけでも泣けます……重症です。。{/netabare}
とりあえず原作6巻(未完)中3巻までなので出来れば2期あって欲しいですね。
音楽4.5。
前述のレグの手の効果音なども含めBGMは全体的に良かったです。
ただ欲を言えばOPとEDのレグはもう少し少年っぽさのある声で歌って欲しかったです。(難しいんでしょうけれど)
喋る声は少年らしさは出せていても歌うとやっぱり女性声優さんだなあと思ったので。。
キャラ4.5。
レグが可愛いと申しましたが、それは今でも変わらないです、変わらないんですが……
んなぁ……ナナチ可愛い。。。
いろんな所でナナチ、ナナチと言われてました。
人気のあるキャラなんだという認識はありました。
出てくるまではどうせケモナーが言ってるだけだろ、ぐらいの考えでした。
しかしいざ出てみると…マジで可愛い。。。
見た目も然ることながら性格も可愛い。。。
キャラに入れていいのか解りませんが、深界の生き物たちも個性が強くその層ごとに餌を取る知恵など上手く設定されていて面白かったです。
作画5.0。
文句ナシ、劇場版でもOKなレベルでとても良かったです。
特に背景は壮大で新しい層に辿り着くたびにその層の特徴を見て取れ、冒険のワクワク感が楽しめました。
{netabare}レグがミーティを送る火葬砲(まさにその名の通りだな…)のシーンも綺麗でとても良いシーンでした。{/netabare}
まとめ。
楽しい冒険のお話ではありません。
12歳の子供たちには過酷な旅で、目を覆いたくなるようなシーンもあります。
けれどアビスに憧れ、母に会うために真っ直ぐに進もうとするリコとリコを守り深界に潜る事で自分が何かを探そうとするレグの冒険はアビスという異世界の強烈な魅力も加わってこれ以上ないぐらいに惹きつけられました。
次がありそうな終わり方をしていたので是非とも2期を期待したいと思います。
どうでもいい話。
{netabare} 放送中に我が家にネコを1匹迎える事になりまして。
名前を「度し難い」にしようとしたら家族に止められました……
まあ意味的にあまりいい言葉でもないので諦めました。{/netabare}