空知 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
新海監督らしいテーマ。ただ、手法はアニメを見慣れている者には少し陳腐だったかもしれません
原作既読。
視聴後、小説版を読みました。
新海監督の作品に流れる一つのテーマがあります。
それは、
「運命あるいは縁(えにし)によって結ばれた魂同士は必ず出会い、それがない場合には、片方がいくら願おうと結びつくことはない」というテーマです。
スピリチュアリズムでは、そういう強い関係を「ソウルメイト」という概念で呼びます。
またその引きつけ合う力を「シンクロニシティ」という言葉で表現します。
今までの作品では、「結びつかない」という悲しい運命を描いたものがほとんどだったと言っていいのではないでしょうか。
本作では
「運命によって約束された二人は、全ての困難を乗り越えてでも絶対に結ばれる」
というハッピーエンドであったことが大ヒットに繋がったのだと感じました。
世界をあっと言わしめた驚異的な映像美。
ソウルメイト的な男女の奇跡的な出会い。
神が用意したかのような強いシンクロニシティ。
「入れ替わり」や「タイムリープ」はアニメで何度も使われた手法ですので、僕自身は率直に言って、あまり新鮮みを感じませんでした。
「何となくさみしい終わりかただな・・」という新海監督の過去作品と違い、
ハッピーエンドだった点が、多くの人に支持されたのだと思います。