Kuzuryujin さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
この作品は主人公の挫折を描いてからが面白いと思えるようになった
2クール、全24話。
原作は未読の状態で視聴開始。
4話まで視聴。
{netabare}
2話までは、主役の17歳のマフムートの未熟さが
際立ってしまい彼が生意気に見えて魅力半減。
そのため、つまらなくはないが面白いとも言えない状況だったが、
組織の中での挫折を体験する3話後半からの流れから俄然面白くなった。
以後、同クールの『ナイツ&マジック』のエルのように
最強主人公無双の魅力ではなく、
本作は、才能ある若者が、名目上でない
本物の将軍(パシャ)になるための立身出世物語に
魅力があると思えるようになった。
本作の世界観は『アルスラーン戦記』にそっくりだが、
主人公の立ち位置は『キングダム』と同じで話自体は
キングダムの異国バージョンと言ってよさそう。
魔法もなく、シビアな現実の中で
人と繋がり、助け合うことで生まれる信頼関係と
その都度発生する課題のクリア...。
最終的にはなんらかの主人公の偉業達成が描かれるのだろうか。
{/netabare}
現状は、マフムートの成長記に期待が膨らむ。
<この手の物語は、敵役の魅力が作品の面白さを大きく左右する>
今のところキャラで面白そうなのは、
小林ゆうさんと櫻井孝宏さん演じる敵側コンビ。
津田健次郎さん演じる諸悪の根源にも見えるキャラも
いかにもふてぶてしくて魅力ある。
当方の声優評価高めなのは以上のお三方の好演が大きい。
主人公の味方の、日笠陽子さん演じる16歳の踊り子は、
今後もまた話に絡んで欲しいと思える魅力あるキャラだ。
それにしても櫻井さんもそうだが、
日笠さんは、同クールでもいろんな作品に出演されている。
分かりやすい声質なので出演されてると一聴して判る。
どちらも存在感ある、いいキャラに恵まれてる印象があるが、
逆に彼らが演じるからキャラの存在感が増してるとも言えるかもしれない。
大したものだ。
原作は既刊19巻(2017年6月現在)のコミック。
未完でもあるし、全24話あるとは言え描けるのは途中までだろう。
読み応えありそうなので4話視聴後に原作読みはじめた。