STONE さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これにて完結
原作は未読。
位置付け的には3期で収まりきれなかった分の追加作品といったところなのかな。
ファンタジー系RPG風の予告は嘘だったが(笑)、伊波 まひるが小鳥遊 宗太、並びにその母で
ある静に会いに行くが、途中に立ち塞がる敵が各所に・・・、という図式はバトルものでは
王道パターンで、ある種のパロディ形式になっている。もっともその敵が小鳥遊家の面々と
いうことでグダグダ感に満ちていたが。
最終的には晴れて付き合うことになった宗太とまひるだが、3期で付き合うことになった
佐藤 潤と轟 八千代のカップルも含めて、単にくっついたというだけでなく、各キャラの
問題克服による人間的成長が成就に繋がっており、こういったキャラの成長が見られたり
するのも、このシリーズの良いところであったなと思ったり。
八千代がまもなくワグナリアを去るが、他のメンバーも(特に高校生バイト組などは)いずれ
去っていくだろうしで、このメンツによる楽しい日々は今だけのものという思いが改めて
よぎる。
そのためか、ある種の寂しさも感じたり、逆に限定期間ゆえの輝きを感じたり。
自分も若い頃にある場所で長期間バイトをしていたことがあるが、「仕事をする」と
いうことを覚えるいい体験をしつつ、同じような年齢のメンバーとワイワイ楽しく過ごしたり、
ここでの出会いが恋に繋がったりといった調子だったので、本作品には共感することも多く、
更にある種の懐かしさも感じた。
ラストの集合写真に象徴されるように、このシリーズ自体がメンバーにとって青春の
1ページを描いているようで、将来別の道を歩んでもワグナリアの日々は良き思い出と
なりそうな感じ。