NANA さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
分かりやすい主人公と目まぐるしく動くストーリー
正直言うと、アリエッティやマーニーの人間描写が自分には合わなかったので、あまり期待してませんでした。でも、王道の魔法+冒険物としてファミリーで楽しめる映画だと思いますし、ストーリー展開が早く爽快感もあって意外と楽しめました。
考察を楽しむタイプの作品ではないですが、主人公の目を通してワクワク感を感じられる演出が良かったです。前二作と違い、動的なストーリー展開とウジウジしない主人公がこの監督には合っているのかもしれません。前作の方がキャラ心理を掘り下げようとしていたのかもしれませんか、あまり上手く描けておらずどのキャラも薄っぺらい印象に終わってしまいました。今作は心理描写は少なめですが、話が分かりやすくエンターテイメント性の高い作品だと思います。米林監督はそっち路線の方が合っていそうですね。(宮崎監督を目指す必要はないですし)
ところで、ジブリみたいだと酷評してる人もいるようですが、自分はジブリだと勘違いしていて、オープニングの字幕を見て初めて気付きました。(^^;
まあ、長年ジブリでやっきてた監督ですし、スタッフも被っていたりするんでしょう?宮崎氏の協力もあるみたいですね。
でも、個人的にはキャラデザとメインキャストへの俳優起用は真似して欲しくなかった。杉先さんもそこまで下手ではないのですが、元気な女の子のイメージには合いませんでした。
人間ドラマは大味な印象。いつの間にかピーターと絆が出来上がっちゃってました。(^^;;
あと、問題がわりと呆気なく解決してしまったのですが、もうちょっと引っ張っても良かったかなと思ったりも。箒の番人が都合良く登場したりとか。子供向けのお約束と思えばまあアリかな。
あと、魔法と科学の融合?がよく分かりませんでした。魔法だけじゃ出来ない凄い実験をしてたってことなんだろうけど?
リアルでも科学技術の暴走(原子力とか;;)が人類を脅かしたりとかあるので、力を求め過ぎて制御出来なくなるというのを皮肉を込めて描いているのかなと。魔法全てを否定してるわけじゃないと思いますが、やり過ぎると説教臭く感じてしまうかも。
音楽について
BGMはED共に良かったです。途中、キャラが音楽に乗り切れてない感はありましまが。セカオワ、あまり好きではなかったのですが、映画のイメージに合っていたしなかなか良曲だと思います。何より良かったのは前前前世みたいに主張してなかったのが良かった。(^^;