こめけい さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
その、まだ見たことの無い素敵を…
僕がこの作品を友人に勧めた際に「どんなアニメなの」と聞かれました。
僕は答えられませんでした。ARIAという作品はただ素敵で、でもどこが面白いとかどこが可愛いとかそういう話ではなかったんです。
全てが良いんです。この世界に僕も一緒にいるんだ、この世界の一部になれているんだと思いました。
ただただ素敵で、人物の全てが愛おしい。一言一言がぼくの心を洗い流してくれるようでとても心地よかったです。
終盤になるにつれて 見たくない ARIAの世界を終わらせたく無いと考えてしまいました。
大好きな人たち、大好きな世界、大好きな物に囲まれているのを自分の手で終わらせてしまう。そんな残酷な事ができるはずないと。
しかし最終話ラストシーンで主人公の灯里の想いで僕の全てが昇華されました。
「ああ そうか ここにはあの頃の楽しい想い出が… 今でも いっぱい 詰まっているんだ このシャッターを開けるのが 私の一日の最初のお仕事 今 この シャッターを開けたらきっと いつもの朝が始まってしまう この大切な 愛おしい光景が 朝の空気に醒めてしまう」
ここで回想の中のアリシア アテナの言葉が蘇ります。
「うん あの頃の楽しさに囚われて 今の楽しさが見えなくっちゃもったいないもんね 」
「あの頃は楽しかったじゃなくて あの頃も楽しかった…よね」
「うん きっと本当に楽しいことって比べるものじゃないよね」
「あっ でもワンポイントアドバイス 今 楽しいと思えることは 今が一番楽しめるのよ だから いずれは変わっていく今を この素敵な時間を大切に ね」
この作品に出会って本当に良かった。この出会いこそがそれこそ奇跡で、素敵で、僕の宝物です。