ダレイオス さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
荒唐無稽だが終盤の総力戦で強敵に立ち向かう描写が良くて最後は結構良かったです。
1989年に放送されたミニ四駆を題材にしたもの
原作漫画はコロコロコミックに連載されたもので、平たく言えば作品自体は
ミニ四駆の宣伝漫画をアニメ化したものですね。
主人公は小学生の少年でミニ四駆の大会に出場するものでした。
メンバーは最初から5人いて監督もいるというもので
最初から仲間のメンバーがそろっていて1話からいきなり予選に参加する。
仲間のメンバーがなぜ仲間になったのかは、のちのエピソードで紹介される形式をとってました。
内容はチーム戦でレーンで仕切ったコースを走るだけでなくレーンで仕切ってないオフロード
を走ったり、ガイドスティックで走る方向をアシストしたり、ミニ四駆と一緒に走ったり
するもので当時実際の田宮公式のミニ四駆レースの方式とは
異なるもので架空のレースと言っていいでしょう。
レースの描写は後ろ向けに走ってモーターを逆にすれば車体が安定するとか
それなりには理屈を考えられていたりする部分がある一方で
子供向け特有の明らかに荒唐無稽な走らせ方や
実際の田宮公式ルールのレギュレーション違反だろな思われる改造が飛び出したり
いつの間にか命を落としそうなコースを走ったりとか
フィクションだなとよくわかる描写多くもあくまでも子供向けだったかと
娯楽に命を賭けるなんて、コロコロコミック原作らしいなと思う。
それなりには楽しめました。チーム戦なので一度負けたらそこで終了てわけではないので
敵側のメンバー、主人公側のメンバーどちらが勝つのかは
わかりにくいので見応えはありましたし
敵チームに関しては最初の敵は小悪党チームで卑怯なことをするチームだけど
リーダーだけは違い。実はいい奴なので主人公側のメンバーとの友情がみられたり
悪くはなかったです。
リーダー以外は悪く見せることによって主人公側を立たせるキャラだったかと
中盤以降は敵は見た目は悪そうだけど、敵側の仲間内での仲間意識とかは
見れるものになってくるのでライバルキャラとしてはまずまずでした。
そんな敵と時には協力しながら突破していったりもあるので楽しめたしいい話にもなってました。
主人公側はチームワークを重視して対抗するのだけど
子供向けなので描写的にはそれなりには程度かな
一応チームワークは見せていましたが
その場しのぎも多くて強引さもあったかな
レースに関してはストーリーが進めば進むほど荒唐無稽さが出てくるので
当時としても無茶だよな・・・の描写は多かったな
楽しめたけど無理があるのは認めざる得ないかな
うーん、大型バイクとミニ四駆がレースしてミニ四駆が追い抜いて勝利て
大型バイクの人は驚いてたけど見ている方もビックリで
後半は荒唐無稽なことばかり起きてました。
作中の人物はいたって真面目ですがギャグアニメのような内容
2クール目はチョット遊びに走りすぎてましたね。
ラスボスチームとの対決まで尺がありすぎたのが遊びに走った原因かな
反対にラスボスチームとは結構まともにレースしてましたね。
ラスボスチームと戦うまでラスボスチームの掘り下げはあったし
ラスボスチームのマシンの秘密があるのだけどその秘密は気になりましたし
ラスボスチームとは前哨戦もあったので戦うまでに盛り上がる
作りにもなってたのは良かったです。
ラスボスチームと戦ったコースは現実味のあるコースだったので
荒唐無稽さが抑えられていたので個人的には受け入れやすかったし
ラスボスチームのマシンの秘密は意外にも理屈にあったものでよく考えられていて
実用性があったのは感心しました。
主人公側も超ロングストレートは最高速重視やサイドにポールを立ててコースアウトを防ぐなど
実際に使える戦略もあったので素直に楽しめる所が多く
総力戦で強敵に立ち向かう描写も良くて最後は結構良かったです。
設定に関しては主人公の父親はカッコいいことを言ってたけど
実際は祖母に息子を任せて自分は蒸発しラリーの自動車レースに没頭て・・・
当時としてもあんまり感心しない。
主人公チームの監督は元F1マシン開発に関わった大人で主人公側のマシンは彼が作ったもので
冷静に考えると、大の大人の技術者が本気でミニ四駆を制作て・・・
世界観的には大人も必死にミニ四駆に介入してOKの世界だったな
主人公チームの監督とラスボスチームの監督と主人公の父親が
詳しくは書きませんけど、そんな関係だったのかというのは
シュールすぎて笑えました。
キャラは昔の子供向けなのでキャラの個性はあったかと
主人公は自分勝手な性格な部分はあるけど真っ直ぐな性格は嫌いじゃない。
ラスボスチームの鬼道院兄は人間離れした描写の演出は面白かったです。
敵ながら主人公側に敬意を示したり男らしい描写はカッコいい
そしてカッコいいんだけど妙に笑えるキャラだったのも良かったです。
鬼道院妹の方は偉そうにはしていたけど仲間想いだという描写も
あったし、仲間のために今のチームを作ったとかの話は好きでしたし
仲間から慕われる理由は納得出来ました。
こういったキャラは悪役として描かれることが多いけど
きちんとライバルとして描かれていたのは良かったです。
作画については演出面が良くて盛り上がることが多かったです。
マシンの走りも疾走感が出ていることも多くて良かったです。
キャラクターデザインは漫画版とは結構違うのですが
女の子のキャラはアニメ向けに可愛らしさが出ていたのは良かったと思う。
作画の質自体は当時としては普通なのだけど
演出面、マシンの走りの描写を見ると当時としてはまずまずだったので
作画は良いと言える出来はあったかと
声優さんについては主人公チームの監督役の方は声質が合っていたし演技力も中々で
気持ちが伝わってくることが多くて良かったです。
主人公役の方は有名な方なので、どうしても固定イメージがあるので
演技力自体はあったかと思うのだけど声質が合っていたかとなると結構悩むかな
他のキャラの役の方は大体は良かったのだけど
一部、棒演技に聞こえる方がいたのは気になったかな
原作者本人役出演は上手くはないけどそれ程は気にならなかったです。
まとめると序盤から荒唐無稽な内容だけど楽しめたのは確かでした。
敵はライバルとしてキャラが立っていたし
主人公側との友情があったりでいいなと思える場面は多かったです。
2クール目は流石に荒唐無稽すぎたけど
ラスボスチームとの戦いだけは、かなり良かったです。
まともにレースしていたのが、良かったのではないかと思う。
物語の評価となると荒唐無稽すぎる部分があるからな
総合すると物語の評価は普通じゃないかなと思う。