kku さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
サイダーのように・・・
思春期を不安にさせる数々の出来事がが刺激的な炭酸なら、次々とはじけて消える泡が若さゆえの強さ、程よい甘さが友情。そんな爽やかなサイダーのようにすがすがしい後味がいつまでも残る青春作品でした。
あるキャラが声楽部を退部して合唱部を作る所から始まります。
青春ドラマですが、将来への不安やら恋愛やら学生生活での悩みやらは比較的抑制されつつ話は進み、日常系らしくとりとめもない会話が中心です。
12話なのでキャラの掘り下げが甘いキャラもあったり、無理な展開もあったり時折ご都合主義が垣間見えます。
それでも友と何かを成し遂げる美しさや、この一瞬にしかできない部活動のすばらしさ、時や立場を超えて人と人を繋ぐ音楽の尊さなどは十分盛り込んであります。焦点が明確でシンプルなのでややこしい事を考えずに素直にこの作品のメッセージが伝わるのではないでしょうか?
中盤に挿入される主人公のエピソードはありがちではありますが過去未来が交錯する構成やその次の回の過去未来が繋がる構成は見もので、この作品の監督の気合を感じます。
12話が良かったか、25話が良かったか議論は分かれますが、ストーリーの簡潔性から言えば個人的にはこの話数がぴったりだと思いました。