かもかも さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
太宰は言った…
恋をきっかけに主人公が成長する物語と
ありきたりには見えます
しかし
セリフで読み手を考えさせるこのアニメは
小説を読んでいる感覚に近く
各話を余韻で終わらせることを意識するなど文学らしいところに美しさを感じます
もちろん純粋に受け取っても楽しめますがいろいろ考えながら見ることもできる優れた作品でした
第10話斜陽
{netabare}
自分よりも自信や力のある比良と一緒にいること
古本屋の良き相談相手、立花さんに執筆活動を蔑ろにされたこと
茜が引越しするかもしれないこと
無力さから八つ当たりしてしまう
そんな小太郎は自分の弱さを見つめ直し茜とのことを真剣に考え始める
「離れていても大丈夫だから」
同じ学校に行くことを決めた
しかし茜が泣いた時
どれだけ茜を悲しませてしまったのか
狭量だったと
抱きしめることができなかった
比良の想いは届くことはなかった
イケメンで運動ができる高スペック
茜と過ごした時間も長く
誰よりも想いは強かったかもしれない
けれど茜を想う覚悟が足りなかった
小太郎は強い意志を持ち行動に躊躇がない
それが茜を安心させるのだ {/netabare}
第12話それから
{netabare}
ライバルや遠距離への不安
自分が原因で小太郎に迷惑をかけていることに対しての罪悪感
嫌われたのではないか?
キスでしか気持ちを伝えることができなかった茜
でも小説を読み、気づいた
自分と同じくらいに小太郎も好きでいてくれている
小太郎もどうしていいのかわからなかった
不合格で自分の無力さを痛感し
「離れていても変わることはない」
と言葉で伝えることができなかった
悩んだ末の小説での表現
「ずっと大好きだ」
気持ちは同じという安心感にこれから先も一緒に歩いて行こうと思った2人
困難を乗り越えられると確信したのでしょうね{/netabare}
「少くとも恋愛は、チャンスでないと思う。私はそれを、意志だと思う」
人生における意志と覚悟の重要性を感じました