ちゃろう さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アホガールとあほをウリにしているようだが
主人公のあほさがそこまで突き抜けているわけでもなくおとなしく真面目なアホ作品の様に感じます。
漫画というのはその作者の感性が出てくるものだと思います。面白いコメディやギャグ漫画は人とは違う感性を感じさせてくれますが今のところこの作品からは普通の人の感性しか感じられません。
キャラクター、世界観、テンポ、流れ、言葉のセンス、そのどれもが「人とは違う感性だ」と思わせてくれる要素がないです。この作品独特の色というものを感じません。
素人が書いたギャグ漫画のような感じです。誰でも思いつくようなボケや突込みの繰り返しで目新しさが全くないです。
だから終始ノリが古く感じました。特に暴力系の突込みが古臭い。言葉のセンスがあるならスパイス的に暴力系の突込みもいいけれど、普通の言葉を言いながらの暴力系の突込みはかなり時代遅れのように感じてしまう。
そしてキャラも弱いですね。ジャンプ作品の様にキャラの造形に何かわかりやすい特徴があるわけでもなく、マイナー雑誌の様にぶっ飛んだキャラ設定があるわけでもない。
肝心の中身も普通。アホがウリの主人公なのに全然突き抜けていない。これならもっとアホでもっと存在感のあるキャラが他の作品にいくらでもいます。
ボケて突っ込むという普通の流れなんですけど、先述の様に「誰でも思いつくような事」しか言わない会話なので妙な違和感を感じてしまいます。自然とアホなことを吐き出してるように感じないんですね。ほとんどの会話に「アホなことをしないといけない」って一生懸命考えて考えてひねり出しているような感じがしてしまうんです。
有名なサイトに「bokete」があります。その中でも「こいつ絶対めっちゃ考えてるだろ」って感じる作品があります。それと同じ様な感じがするんです。ギャグって不思議なもので考えれば考えるほど面白くなくなるんですよね。それよりもインスピレーションというかひらめきで出てくる自然なものの方が面白かったりします。
ただバナナが好き=アホっぽいっていうのは共感できます。
このまま何も変化がなく進むのなら正直あまり面白くない作品で終わります。
これなら今やっているてーきゅうの方がよっぽど面白い感性を持った人が作ったアホなキャラやアホな作品だと思います。
観終わりました。やはり最後まで突き抜けたものを感じることはありませんでした。タイトルにアホとあるので自分でハードルを上げてしまって損をしているように感じました。