kooodain さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
難解故に面白いミステリー…
私としての答えは出ているがこの作品の捉え方は非常に難しい。
人によっては単純な推理物ではないと言う人もいるだろう。
話の構成も進行も、内容も全てが難解になるように作られている。
このアニメはじっくり見ようと思っている人以外にはおすすめできません。
この物語は関口という一人の小説家が様々な事件に遭遇する所から始まる。
そしてその事件の解決とともに魍魎とは何かというのを解き明かす作品である。
魍魎の匣は他に類を見ない作品である事は間違いありません。
作品の雰囲気に引き込まれさらにその物語の進行に引き込まれます。
この作品は評価が低くなりがちなのかなと思います。
まず推理物にも関わらず陰陽師が出てきます。
この陰陽師が話を非常にややこしくしております{netabare}が陰陽師とは非常に広範囲に渡る知識と深い理解、そして高い情報収集能力を持った探偵の様なものです{/netabare}。
また科学技術関連で突飛とも思える物が出てきます{netabare}がこれも実現されていないだけでSFと呼べるほど現実感の無いものではなく、理論としては可能であるとされている程の物です{/netabare}。
これらの事から物語の主旨を的確に理解できる能力と、ある程度の見識もしくはリサーチ能力が要求されます。
ここらの点で放棄する方もいるかもしれません。
このアニメは文学小説をそのままアニメにしたような物です。
数多くのアニメはわかりやすく噛み砕いてくれていますがこれはそうではありません。
ですので推理小説が好きな方にこそ観てほしいアニメになっています。
まぁ原作が京極夏彦さんなのでどの様な物かはわかると思います。
▼物語の評価
文学小説好きが非常に楽しめる作品ではないでしょうか。
構成も進行も良く練らてていて非常に飽きもなく面白かった。
▼作画の評価
カメラワーク、色彩等良い演出が多々あった。
CLAMPが何か担当していたがCLAMPらしさは抑えられていて世界観に合っていた。
▼声優の評価
各キャラによく合った演技が出来ていた。
▼音楽の評価
OPEDを除けば世界観や雰囲気を増長させる良いBGMになっていた。
BGMの無いシーンも良く使われていて良い。
▼キャラの評価
良く設定が練られている。
またどのキャラも絡み合って色々な作用を生み出すのでその関係性も面白い。