二足歩行したくない さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
能動的に理解しに行くことが必要な作品
一度全部観たのですが再視聴。
Twilight AXISとか、NTとか見る前にその直前の出来事である本作の内容を全く覚えておらず、ちょっと丁寧にもう一度見返してみようかと思いました。
そういうわけで改めてOVA第1巻を見直してみたのですが、初っ端から何が起きているのかがさっぱり分かりませんでした。
前回書いたレビューを観ると、「難しいけれど内容は把握した」みたいな感じで書いてますが、当時の私が理解できていたとは思えない、前提知識ありきの内容でした。
「Gのレコンギスタ」も劇場版が作成中の話がありますが、やっぱり劇場版視聴時にはテレビ放映時の内容さっぱり覚えてないんだろうなぁと思ったり。
まぁ、あらすじを追うだけならWikipediaなりを読めばいいのですが、視聴時の感想だけはこうして書き留めておかないと視聴した事自体を忘れかねないので、特に難解な本作「ガンダムUC」は1本毎にレビューを書き留めたいと思います。
「ガンダムUC」は宇宙世紀の年表で「逆シャア」と「NT」の間に挟まる作品です。
宇宙世紀でいうと、0093の第二次ネオ・ジオン抗争後、0096ラプラス戦争と呼ばれるロンド・ベル隊とネオ・ジオンの戦争を描いた作品になっています。
ロンド・ベル隊は「逆シャア」を観ていると常識的に知っているものとして、本作中では説明なしに登場します。
また、ヒロイン役としてザビ家の生き残り、ミネバ・ラオ・ザビが登場します。
直前に「THE ORIGIN」を観たので、ドズルとゼナの子供がこんなに立派になったのかと思うと感慨深い気持ちになりました。
父に似なくて本当に良かった。父親に似たら本作は全く別のストーリーになっていたと思います。
マッチョでガタイのいい高飛車な少女が、鉄心石腸に勇ましく敵をなぎ倒す。そんなミネバ様も見てみたい気がします。
基本的にはコロニー「インダストリアル7」の学生バナージ・リンクスが、ユニコーンガンダムに出会い、戦いの渦に巻き込まれるまでの始まりを描いた内容になっていますが、AE社やビスト財団、何が起きているのか、どうしてこうなってしまったのかを前提として頭に入れないと、「ガーッっときてドーンとなってユニコーンガンダムがパカっと割れた」という小学生な感想になってしまうので、注意が必要です。
その感想もまた正解だと思いますが、本作をきちんと理解するためには予習と復習が必須です。
自分の言葉で出来事を説明できるまで何回でも観るのが正しい楽しみ方だと思います。
ちなみに今、レビューを書きながら3回目視聴中です。
1巻は導入なので今は知らないままで良い部分もあるのですが、大局については誰も説明してくれないので、能動的に理解しに行くことが必要な作品だと思います。
あと、ユニコーンガンダムはやっぱりかっこいいね。
OVAで作画がすごくきれいだし、クオリティーは文句なしに素晴らしい作品です。