Progress さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
浅さを笑いに変えよう
BS系で視聴していたので、ニコニコ動画でコメントが盛り上がってるのは6話くらいで知りました。
あらすじ(wikiより)
神様の手違いで死んでしまった主人公は、異世界で第2の人生をスタートさせる。
彼にあるのは神様から底上げしてもらった身体と、
異世界でも使用可能にしてもらったスマートフォン。
様々な人達と出会い、大切な仲間を得ていく中で、
いつしか主人公はこの世界の秘密を知る。
古代文明の遺産を受け継ぎ、お気楽な世界の王たちと力を合わせながら、
彼はのほほんと世界を巡っていく
【雑感】
前情報によると「異世界チート主人公」系であると。
ふむふむ、なろう出身の「オーバーロード」や、チート主人公の「魔法科高校の劣等生」のような、「チート」を楽しむ系ですか。
さて、フタを開けてみればどうでしょう。
まずキャラデザ。
緊張感のないこの作品にはピッタリなんですけど、子供向けという印象が正しいデザイン。原作絵と比較してみますとキャラクターが少し幼く見えるような・・・?
女性キャラの性格的な魅力はあったとしても、デザインの部分で萌える部分が欠けていた印象です。
男性キャラももう少し頭身が良かったら、カッコイイ系の主人公でチート系になっていたんでしょうが、この作品はコメディなのであえてこれなんでしょうね。
次にストーリーとキャラクター
この作品、こちらの現実世界の知識を生かして活躍するわけでもなく、大半が神様からもらった力で活躍するので、「DRIFTERS」や「ナイツ&マジック」のような、現実世界の知識、戦略、思想が異世界で活躍させるような作品ともまた違います。
スマートフォンが作中で活躍してるシーンも、ほぼ何でもありの神様の力あってこそで、現代技術が異世界で勝った訳でも無し、冬夜クンの力のバックボーンには現実世界が全く関係なく、浅さが見えるためにあまりコメント付き動画で良い感想がいただけないんでしょうね。
ですが、主人公の唐突なひらめきを実現可能にしてしまう力が最初からあるために、試練も何もないんですが、そういう苦労の部分が全く無いストーリーの「雑さ」がちょっと面白いんです。
私としては、その発想は意味がわからない(笑)という、主人公の考えることなすことの突拍子のなさや意味不明さを笑いに出来た為、コメディアニメとしてわりかし楽しく見れました。
声優さんについて
高野 麻里佳さんが起用されていたので高得点(イヤホンズ推し)
恐らく後々関わってくるであろうモブキャラクターの声が豪華だったのも得点です。
音楽について
A応Pが歌っているので良い感じのアイドルグループアニソン感でてます。
OP映像はもっと音楽とあわせて欲しかったですね。
【総評~スマートフォンでスマートな異世界冒険】
この作品は「唐突さ」を楽しむ分には笑わせてもらいました。
ただし、最初のハーレムPT形成までは飽き飽きして見ていました。
その後の間違った使い方をしてるスマートフォンの力でサクサク話を進めていくのはストレスがなくて良かったと同時に、マニアなこだわりの部分が感じられなかったのは残念。スマートフォンから情報を引き出し、それを形にした。そのつくる過程を神様パワーでスマートにした代償はマニアックな深みの部分を捨てることでしたね。そこを「まあいいかコメディ作品だし」で済ませられるかが評価の分かれ道かな。
純粋な冒険物ではなく、ハーレム系よりのコメディアニメですね。
チート系作品としては、オーバーロードや魔法科高校の劣等性のようなかっこよさが、キャラデザやその作風から伝わってこなかったため、上記の二作品が真面目なチート系作品なら、この作品はなコメディよりのチート作品といえるでしょう。
オススメできるか、というと、この作品の持ち味である「唐突さ」を「笑い」として受け入れられる人か、「矛盾」として批判する人か、それがわからないので、オススメしがたい(笑)「最初に断っておくが、この作品はコメディだ」と強く念押しする必要がありますね。
ですがこの作品、何らかの続編が作られるような予感がしてなりません。