素振りをする素振り さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
本当は恐ろしい話をコミカルに表現
数年前からDVD&コミックを持っているんですが、今更レビュー書いてみます。いや、なんとなくw
この話を深く掘り下げて考察すると、とてつもなく恐ろしく惨憺たる内容なのですが、コミカルな演出が非常に良くできている為、コメディ要素あり&ダークな要素ありでとても面白い作品に仕上がっています。
コミック第3巻辺りの話を終盤のクライマックスシーンに持ってきています。ですので脚本は半分以上描かれてはいませんがこの設定は良かったと思います。
上記で書いた「掘り下げると惨憺たる内容」の部分なのですが、世界屈指の財閥である九鳳院家と呼ばれる家系は、代々否応なく近親交配により世代交代してきており、九鳳院家で生まれた女性は子を宿すことが出来る肉体年齢に達すると兄弟と契りを交わして子を宿し、奥の院と呼ばれる部屋へ閉じ込められた挙句、九鳳院家には存在しない者として扱われる点のことです。こんなことが許されてはいけませんよ。むしろ怒りを感じましたね。
・・・と言ってもまぁ、これ話なんですけどねwww
本来そうゆう暗い話を多く占めた内容なのですが、九鳳院家で生まれたまだ幼い『紫』を『揉め事処理屋』と呼ばれる職業のボスである『柔沢紅香』が『外の世界の自由』を与えるために救出し、揉め事処理屋見習いをやりながら自活する高校生の主人公『紅真九郎』と『五月雨荘』の愉快な仲間たちの元へ預け入れ、ドタバタしていて楽しい新たな生活が始まる。
コミカルな部分の醍醐味は、言わずと知れた第6話の『音痴なミュージカル』以外には考えられません。
まだ観ていない方は、ほかの話に興味が無くても6話だけでもいいのでご覧になってさい、爆笑すること間違いなしです。
・・・6話を観てしまったら全部見てしまうことは間違いなしですw
他に気に入っている部分は、裏十三家の一つである『崩月流』と呼ばれる戦闘術なのですが、あの独特な動きを一度見てしまうと脳裏から離れなくなります。しかも、普通の格闘アニメのようにのべつ幕なし格闘技を見せつけるようなものではなく、要所要所にちょっとだけ描かれてるのがとても気に入っています。
コミック最終話の戦闘のように、『え?なにそれwww 今の何?www』的な描写とも違っているので、かなり高評価です。
ヒロインは『夕乃』か『銀子』に分かれがちですが、ワタシは断然『闇絵』さんです(キリッw
闇絵さんのような方がこの世に存在するのであれば是非とも友人になりたいものですw
・・・ここで『えーっ!?』と皆さんが発する声が私には聞こえますがw 闇絵さんはとても魅力的な女性ですw
クライマックスシーンは上記に書いた格闘術が一瞬なのですが輝きます。
そしてひとまず全てが丸く収まりめでたしめでたし、、、といった感じでしょうか。
コミックを読んでいない方は、OVA1巻に登場する切彦ちゃんやルーシーメイは『ん?誰これ?』・・・みたいな感じになってしまうと思いますので、興味がある方はコミックも読んでください。アニメでは分からなかった部分が沢山描かれています。
・・・以上、レビューというより感想文でしたw