「正解するカド(TVアニメ動画)」

総合得点
71.8
感想・評価
574
棚に入れた
2469
ランキング
1270
★★★★☆ 3.4 (574)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

インパクト自体はあるけど

 有能な公務員を描くビジネスもので始まったと思ったら、地球規模のファーストコンタクトものに
なり、終盤はいきなりヒロイックファンタジー的バトルものになるという予想だにしない展開。
 「下町ロケット」的雰囲気のあったビジネスものの0話などは、主人公である真道 幸路朗の人
となりを紹介する以外に意味がなさそうで「この回は必要なのか?」と思ったりもしたが、終盤で
刑部鍍金の技術が意味を持ってきたりとちゃんと伏線となっていたりしたのはちょっと感心した。
 あと展開こそドンドン変わっていたが、「人が色々な局面で進むべき時に選択する正解は?」と
いったシチュエーションなどは結構一貫していたのではないかと。

 ネットなどで序盤の期待感と結果の残念感の差が激しかった作品として、この手のお題が出ると
必ず名前が挙がる作品になってしまった感があり、その感覚自体は自分も同意。
 特に終盤の展開はかなり批判が多かったようだが、個人的にはファーストコンタクトものを維持
して欲しいという思いは特に無かったため、ヒロインバトルになってしまったこと自体には不満は
なかった。
 ただ全体的な印象としては内容に対して話数が足りないのか、細かい詰めはいい加減だし、
テイストを変えるためのストーリーの進め方も雑な感じであまりいい話作りとは言えなさそう。
 特に残念に感じたのは徭 沙羅花の出自を巡るくだり。インパクトを与えるために前振りのない
唐突な描写にしたのかな?と思うが、やはりこの展開、内容でこういった演出をすると置いてきぼり
感がある。ミスリードも含めて、事前に伏線のようなものを張っておいた方が良かったように
思えた。
 展開や結果自体は残念なものがあったが、初見の視聴中はとりあえず先が読めないために、最後
まで飽きさせないものはあった。

 キャラに関しては話数、中身の情報量に対してキャラ数が多かった感じで、興味深いキャラは結構
いたのだが、魅力を発揮する前に終わってしまった感じ。
 主役の真道に関しては有能な交渉人という設定だったが、終わってみるとあまりキレ者という
感じがせず。良く言えば物わかりがいいが、安易に他人の意見に乗せられてしまう感じ。
 対峙するヤハクィザシュニナは当初は人智を越えた存在として、なかなか良い雰囲気があったが、
終盤は急に人間臭い小物感が丸出しになって残念。異方存在としての威厳のようなものは最後まで
維持してほしかったかな。

2020/01/12

投稿 : 2020/01/12
閲覧 : 361
サンキュー:

8

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