たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ギャグとしてのレベルは古臭さを感じない
当時まだアニメが子供向けだった時代、「とってもラッキーマン」や「ジャングルの王者ターちゃん」、「南国少年パプワくん」など牧歌的なギャグアニメが流行っていた。
なかでも魔法陣グルグルは非常にギャグのレベルが高く、ギップルやサッパリ妖精、キタキタおやじなど大いに笑わせてくれたのを覚えている。
今、なぜか20年ぶりにアニメのリメイクが放送開始され、これを期に単行本も復刊し店頭に並ぶのだろうから、お子様を持っているご家庭は一度子どもに買ってあげるのは良いかも知れない。健全なギャグマンガである。
さて、リメイクのアニメだが。。導入部も含めて出来の良さはちょっと勇み足なのと、声優さんの演技が少しぎこちない。
衛藤ヒロユキのギャグセンスについていくためには常にハイテンションで向かわなきゃいけないのだろうから当然といえば当然なのだが、もう少しキャラクターに感情を乗せて演技して欲しい。特にククリが残念。
作画は綺麗になってるし、ギャグのテンポも申し分ない。このままレベルを上げて尻上がりに頑張って欲しいものである。
追記:ベルセルクの新アニメと同じレベルでテンポが早い。ベルセルクはまだ連載が続いている(30年間。。。)だが、魔法陣グルグルは「2」という殆どギャグのテンポもキャラクターデザインも一新されて(同一作者だが。)いるので、本当に何故その続編の方をアニメ化しなかったのか?疑問以外の何者でもない。
郷愁という意味では思いのほか面白い。作画自体は中の下、何故夕方頃に放送しないのか?この内容だったらゴールデン向きだし、映像よりもコミックの売上メインの場合は尚更だ。
最終回を観て:完結させた点においては、「うしおととら」や「寄生獣」並によくできていたと思う。しかし、構成が駆け足だったことと何よりも声優の未熟さが目立ってしまった。良くも悪くも郷愁でしかなく「おそ松さん」や「Fate stay night」等の昨今のアニメのような新鮮さもなく、ただギャグアニメとしては良作だったと思う。スタジオの力もあるだろう。