howknow さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
機械で構成された体に、劣等感を持つ
脳を電子コンピュータ化した世界は、とても楽しそうだった。
同時に、本編で扱っている主題とは少し違うのだけど、体を機械化(サイボーグ化)をしたことにより、生身の体を渇望するようなサブテーマがあるように思う。
{netabare}
その中で、主人公だけが最も生身の人間に近く、機械化と生身の狭間で、それにまつわる事件に苦悩する物語である。
タイトルにあるコンプレックスは、脳の電脳化とインターネット全情報の共有により、社会全体が無意識な行動を起してしまう現象を指している。
それでも、機械で構成された体によるコンプレックスを、主人公や周囲の登場人物たちが抱えている。
社会規模の悩みと、個人規模の悩みには共通部分があり、それがスタンドアローンコンプレックスに繋がるのだと、暗に語られていると私には思える。
{/netabare}