shino さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そして次の季節へ
京都アニメーション制作。
北宇治吹奏楽部の挑戦は、
次なる舞台、関西大会へと。
少女たちの青春群像劇が再び幕を開ける。
青春をドキュメントした映像、
色褪せない、圧巻の群像劇です。
少女たちの人間関係を丁寧に描き、
主人公とは違う学年の問題が、
物語の前半を引っ張っていく。
幾重にもかさなり揺れる気持ち、
負の感情の克服と、緊迫した大会当日。
{netabare}4話、5話で早くも感情が揺さぶられ、
ここでピークを創る構成の力はお見事。
蝉の声だけで繋ぐAとBのパート、
劇中曲からラストクレジットへ、{/netabare}
演出の力も揺ぎなく熱く余韻を残します。
限界は自分で決める、
その決断に後悔しないこと、
可能性はいつだって想像以上なのだ。
大人には眩しいくらいの輝きがあります。
吹奏楽部での活動を通じて学ぶこと、
いつか大人になりこの景色を振り返った時、
彼女たちに青春が残したものは何だろうか。
きっと美しいものに違いないと信じています。
粉雪舞い散る3月の宇治。
さよならは言わない、そして次の季節へ。
余韻ある幕引きに拍手を送ります。