Progress さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あの頃は
他のレビュワーの方がいつ見た(大体小学生のときに見た)、と言っているので思い出してみましたが、私は、小学生あたりに見たのかなあ。
あの頃、まだ日曜の夜はアニメがやっていたと思います。こち亀のついでに、ぬーべーとか初期のワンピとか、この作品を見ていました。
あの頃、というか、童心で見た作品は、やはり思い出深いですね。
その頃はこち亀のように単純明快なコメディ作品を好んでいたので、
ホラーやオカルトは苦手だったかも。
思い出語りはこの辺にして、内容についてみると、
経済成長によって町が発展していく中で、
古い言い伝えが廃れ、神仏への信仰心や、穢れ(妖怪)へ恐れが無くなっていきます。
道祖神が工事で破壊されたり、大木が切り倒されたりすることで、封じていた妖怪が溢れ出てしまうというのがこの作品の背景です。
大人たちはそういったことへ無関心になり、なにも知らない子供たちが好奇心や純粋な願望を呪いの類いに寄せていきます。
学校の七不思議といったものがいつから全国的になったかはわかりませんが、
現実であった七不思議を題材とした回もありました。
日本に根付いた神仏への信仰や民間伝承が消え行く現実に訴えるテーマ性があった物だと勝手に思ってます。
そんなテーマ性の中で、町の発展の中で大人たちが忘れてきてしまったものの尊さが、子供たちと妖怪達の関係の中にあると思います。
大人になったら忘れてしまう子供のときの童心はありますよね。だからこそ、思い出すと懐かしむし、尊さを感じる。
この作品は子供の頃の恐怖心や、好奇心を描いていて、忘れていた大切なものを気づかさせてくれる作品だと思います。