jack さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
ズバリ、エピソード同士のつながりが無くて26話も使って(重要な理由あり)何を伝えたかったか分からないアニメ☆2
ニコニコアニメスペシャルで見た。3クールもあるアニメは一挙放送でコメント付きじゃなかったら見なかっただろう
全体的に見て話の核心に入るまでが遅い。前半クールは楽しめるシーンが多いが、後半クールはシリアスの出来損ないみたいな話が続く。物語の軸が最後までわかりにくい。ひょっとしたらそれを伝える気がないのかもしれない。
数話で1人メンバーを迎え入れるエピソードがひたすら続く。一人ずつのエピソードはそれなりに楽しめるが、視聴者は、このリトルバスターズが何を目的に活動しているかいまいちピンとこないまま23話ずっと見させられる。また、キャラクターを深く描写するときに、唐突に理不尽な不幸を与えるのはKEY作品特有の悪癖。
後半クールは例えるなら風俗嬢の身上話を聞いているような寒々しさを感じた。以下で詳しく述べる
カタルシスに到達するまでの描き方が不快。カタルシスをもたらすために、あるキャラを不幸にしておいて、なんやかんやあって後から和解しました、とか、解決しました、のような手法がある。KEYはその手法を好む。この手法自体はうまく行けば最高のカタルシスをもたらすのだが、それは「なんやかんやあって」というのが説得力を持っている場合だけだ
例を挙げる。
18話は最たる例。キャラがひたすら可哀想で、理不尽で、その背景となる話が非現実的で胸くそ悪い。モブキャラも悪意を表すためだけに描かれている。
視聴者としては、突然仲間に敵対的なキャラが登場して、徹底的に険悪になったと思ったら、唐突に仲直りする要素が「登場して」、「私達いがみ合う必要なんか無かったんだね」と勝手に仲直りして終わり。その後のフォローもない
例えば21話の{netabare}ロケット発射失敗も{/netabare}唐突な不幸描写だ。まるで物語のオチを付けるためだけに登場しているように感じた。
22話も続いてお粗末だ。クドが危険な目に遭うフラグも何のひねりもなく回収される。{netabare}大使館経由で送り届けられた安全な隠れ家がなぜか襲撃されて、クドがさらわれる。謎の奇跡が起こってクドが助かる{/netabare}もはやギャグだ。
1,2クールだけを追う限り、このアニメが何を描いているのかさっぱり分からない。しかしこれには理由がある。以下クリックでネタバレ{netabare}この話がループものであるという事実は第3クールであるrefrainで明かされることになるが、その事実が徹底的に隠されているのだから{/netabare}視聴者には不親切なアニメと評せざるを得ない。やはり、カタルシス感じるまでに長過ぎる作品は評価が落ちる