シャベール大佐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
全体的に普通だけれど、この先はちょっと気になる作品
手塚治虫の「鉄腕アトム」を原案として、アトム誕生前の物語を描く作品。
NHKで放映のアニメということで、なんとなく勝手に2クール作品だと思っていたら全12話で終了。話自体は毎回それなりに楽しめましたが、特別に盛り上がるというほどではありませんでした。アトム誕生はまだまだこれからという時点のエピソードですし、ロボットの感情についてなど、面白くなりそうな題材を扱っているものの、深く掘り下げるところまでは至らず、もう少し先まで観てみないことには「アトム ザ・ビギニング」という作品の評価は難しいかも、という気がしました。
個人的には鉄腕アトムという作品には詳しくなくて、アトムに出てくる科学者といえばお茶の水博士しか知りませんでしたが、生みの親は天馬博士というキャラだったのですね。この作品では、その2人の博士の大学院生時代を描いていて、優しく温厚なお茶の水と現実的でドライな天馬という性格の対比もあって悪くはないですが、オリジナル作品を離れた単体のアニメ作品のメインキャラとしては特に魅力的というほどでもありませんでした。その他のキャラでは、お茶の水の妹・蘭がかわいかったです。
作画は普通に問題なし。音楽はOP、EDとも、悪くなかったです。
最後まで観終わって、とりあえず全体的に普通の出来かな、といった感想でした。ただ、この先どうなるのかはちょっと気になって、2期があるなら観たいと思う作品ではありました。