お茶 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ラノベという風評の中で
エロマンガ先生。いかにもラノベくさい作品でした。
俺妹、おれがいる、etc…そのような作品を連想させるラノベ。いつの日にかそれらは、見飽きたしまった感が自分にはありました。
月日は流れ…その見飽きたものが懐かしいと思えました。思い出補正というものでしょうか。そんな時本作に出合えたのは、良い出会いだと思います。
かといって、その懐かしいラノベ風本作が懐かしいだけで面白かったわけではないのです。それは設定の話であって、ラノベ風作品も進化していると感じました。具体的に言えばツンデレのセリフをそういってもおかしくない場面をちゃんと加えているところであったり、ハーレム化していく中で、ただハーレムになって、ぐふふと萌えるだけの展開ではないエピソードを添えてきたりと、それらに説得力がありました。それは妹の描き方もそうで、××の妹であったり、両者がloveに至るまでの過程を作り込んでいました。
まあラノベ作なので、リアルとは程遠いわけですが、もうラノベ作と最初から割り切って観ていた私にとっては十分な説得力がありました。ハーレム化していても、それぞれの想いに区切りを付けて、その区切りの後の関係性は観ていて、気持ちのいいものでしたし、しっかりと本命を無視せず描かれた恋愛模様はハーレムとは人によっては、違う移り方もするのではないかと感じます。
また、本筋はラブコメでありつつも、ライトノベル作家として皆ライバルのような関係性も、バクマン。を彷彿とさせるような熱さがあって、少年漫画風な要素や、あざといところは直球であざとい、そんな清々しい作風は、単純に面白かった。
普段レビューを書いている我々にとっては、どこかしらでフィルターを張ってしまっているものですが、本作は天元突破までとはいきませんが、素直に喜怒哀楽をこちらも一緒になって楽しませてくれる作品でした。