タック二階堂 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
「はじめの一歩」社交ダンスバージョン。
何をすればよいか分からない
平凡な中学生・富士田多々良は
ある出来事をきっかけに社交ダンスの魅力に
引き込まれていく。
「何か一つでいい、好きだと言えるものがあれば」
今の自分から変わるため、
多々良は社交ダンスの世界へ飛び込む。
多々良の成長を圧倒的な「熱量」で描く、
唯一無二の青春ダンスアニメ、ここに開演!!
(公式サイトより)
原作は月刊少年マガジン連載中のコミック。
初回の印象は、いかにもマガジン的な感じ。
導入は「はじめの一歩」そっくり。
ボクシングが社交ダンスになった感じかね。
まあ、そういう意味では…
{netabare}・何の取り柄もない君が社交ダンスに出会う
・鷹村みたいな先輩に引きずられてその道へ
・取り柄はないけど、才能と努力は人一倍
・強力なライバルたちを次々と倒していく
という約束されたサクセスストーリーがある{/netabare}
わけで、安心して観られるという強みが
あります。
とりま、継続視聴していきましょうか。
==========第4話視聴後、追記です。
面白くなくはないんですよ。ベタなスポ根
アニメですしね。
ただ、それだけに各キャラが“ありがち”
すぎて。全部どこかで見たようなキャラ。
これが、いまいちハマり切れない要因です。
==========第9話視聴後、追記です。
{netabare}
まあ、2クールなのでのんびりとした展開です。
まだ天平杯やってるんですから。
その割には、多々良がもの凄い勢いで成長して
めっちゃ上手くなっていますね。
特に褒めているわけでもないですが…
==========第12話視聴後、追記です。
ここから2クール目ですかね。
帳尻を合わせるかのように、ストーリーは
一気に高校入学まで飛びます。
なんか、こう、アニメを見る目にバイアスが
かかっているのか。スルーできないことが
増えたんですね、自分自身に。
賀寿が同じ学校だった、ってそんな都合のいい
話があるかっていう…
2期でメインヒロインとなるであろう千夏
(CV:赤崎千夏は意図的なキャスティング?)
との出会いが、まあありがちありがち&ありがち。
「社交ダンス? ダッサ」からの仙石の出てる
大会でばったり出会っちゃうとか、もうね。
こういうマイナススタートから、だんだん距離が
近づく的な展開って、手垢がつきすぎてシラーッと。
ストーリー展開と尺にエピソードの量が適切
なので観れなくないといった感じですが、
舞台の設定の仕方がベタベタなのがちょっと。
==========第15話視聴後、追記です。
なんというか、多々良の性格と行動が謎というか。
オドオド君なのに、妙に頑固というか意固地
なんですよね。原作からいろいろ端折ってるの
かしら…
カップル練が必要だって言ってるのに、個人練
したいから別々にとか、リーダーのリードが
優先されて採点されるって言ってるのに、
パートナーを見せたいとか、
実力不足だからまだ早いって言ってるのに、
勝手に大会にエントリーするとか…
観てる方も、明らかに違うだろって思う方向に
行こう行こうとして、案の定失敗して愕然と
するという流れ。うーん…
==========第16話視聴後、追記です。
いくら、いつもと違う感覚だったからって、
呆けて試合に出るの忘れるって、そんなことある?
ちーちゃんだって、そのまま忘れてたわけ?
わざわざ先生の言いつけを破ってまで静岡に
行ったのに?
こういうとこなんですよねぇ…
{/netabare}
==========最終話視聴後、感想です。
{netabare}
とにかく熱くダンスの素晴らしさをいろいろな
キャラがオーディオコメンタリーみたいに語り、
多々良たちのダンスの何が凄かったのか
わからないまま釘宮組に勝って優勝という。
そして、ちーちゃんは多々良に矢印が向き、
ライバルたちは刺激を受けて、
「ここがスタートラインだ」エンドでした。
{/netabare}
2クールぶち抜きでしたが、1クール目は
多々良とダンスの出会い、ハマる様子を描き、
2クール目はちーちゃんとの心のつながりが
ちょっとずつ進んでいく様子を描くという
非常にシンプルな構成でした。
何が理由かわからないでいるのですが、
多々良の凄さがダンスから一向に伝わって
こないんです。まあ、競技ダンスというモチーフ
だから、優劣が見る人の気持ち次第という
面もあるのかもしれないのですが…
これが「はじめの一歩」なら、ボクシングなので
すぐに強くなった感じが伝わりますし、
「弱虫ペダル」ならチャリの速さが伝わるので
主人公の成長度合いをイメージしやすいわけで。
とは言え、全然おもしろくなかったかと
聞かれれば、そんなこともないんです。
じゃなきゃ、2クール完走できないですしw
まあ、至って普通に楽しめるという結論。
最終回まで観て、大きな感動があるわけでも
最後まで観て失敗したなとも思わない。
ある意味、不思議な作品です。