じぇりー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
オーダー!人の心に届くレビューを!インプレッシブ・レビュワー!!
「未来日記」と同じえすのサカエ原作の作品。異能の力を得た人間たちの戦いを描いている。全10話。
同じ原作者の作品だからとて、あまり比較したくはないのだが、とはいえ本作は「未来日記」と似た設定を継承している感がある点は否めない。
① 主人公・エイジの能力が非常に汎用性が高く、使いこなせれば最強の部類に入るオーダー(能力者)である。
② 「十人衆」という、オーダーの集団が存在する。
③ ヤンデレ系キャラが際立っている。
冒頭2話で、エイジが目指すべき到達点のようなものが明らかになるのだが、そのスケールの大きさに、「こんな大風呂敷広げちゃって、10話で終われるの!?」と心配になる。
だが、そんな心配などかき消さんばかりのハイスピード超展開。恐らく原作を多少いじったり端折ったりはしてそうだが。
登場キャラクターの名前や、能力を発動するときの台詞「オーダー!●●●●●●●●ー!!」に、中二病っぽさを感じて少し笑ってしまう。
そう、この作品かなり突っ込み所が多くて、そこを楽しみに観るというのも一つのおススメ方法だ。
特に、入浴シーンや、エイジとヒロインたちのきわどいシーンなど、ストーリーの本筋に於いては全く重要性のない場面が頻繁に差し込まれてくる点が、私得ではないにせよ、「分かってる」ってことなのだろう(笑)
とはいえ、良くまとめられた方だとは思うものの、やはり10話ではタイトすぎたのか、ストーリーの真相や設定についていくのには、少々難儀した。
エイジが「何言ってんだコイツ」「何言ってるのか分かんねぇ」などという台詞を吐くたび、「うん、確かに分かんないねw」と同意している自分が居た。
さらに、画面に映るもののインパクトが強すぎてそこに気を取られ、キャラの台詞が頭に入ってこないという現象が度々起こる、ビッグオーダー。確かに何かビッグです!
序盤はその境遇から、ヒーローらしいとは言えなかったエイジが、徐々に熱血さを増して主人公らしくなっていったのは良かった点か。
ただ、テンションテンションで押し切った感は否めない。
「未来日記」から得た期待を抱いて見たら、恐らく残念な感触で終わる作品にはなってしまいそうだ。