hiro さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
評価が難しい
原作が大好きで何度も読み返してきたくらいなので、こういうストーリーにアレンジしたというのが少し残念。
死ねない人間として摩耗した彼らは、人が通常の人生を歩む地上では何の生きがいも抱けず、しかし空に上がったときだけはすべてのしがらみから解き放たれ、空で出会った相手と生死を超越した心で生き生きとダンスを楽しむ。
原作はそんなストーリーで、それがそのまま草薙水素の青春を描いていたんですが、映画ではそういう要素を割とバッサリカットしてるので、そのあたりの判断が自分としてはあまり好きになれなかったところです。
{netabare}
そういう要素をカットしたせいで、水素が「かわいそうなんかじゃない!」と叫んだシーンは意味不明なシーンになってしまっています。
さらにクローンという原作になかった要素が入っているため、はっきり言ってしまえばこれは全くの別物なんだと考えるしかない。
{/netabare}
とはいえ原作は5巻(+1)の作品で、映画作成時は最初の2巻しか刊行されていなかったのでどうしようもない。
なので、ストーリーとメッセージ性をあの時点でまとめて形にするためにこういう選択をした、というところで仕方がないのでしょう。
原作が全て刊行された今もう一度作って欲しいな。