狗が身 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
雑感。
戦争根絶を掲げた私設武装組織ソレスタルビーイング(以下CB)の登場と壊滅までを描いた本作。
今までのガンダム作品とは異なり、主人公陣営が必要悪のように描かれているのが特徴的。度々劇中でも語られているように、CBは存在そのものが矛盾しており、しかし、彼らは存在することに意味がある。
人々に変革を意識させる、文字通り【天上人】として。
戦争根絶という目的は建前であり、イオリアの目的は別にあるようなのだが、その真相はまだこの1stシーズンでは語られない。
人々の意識を変えたという意味では、CBは壊滅することでその役目を終えたとも言える。
しかし、世界の歪みを象徴するアレハンドロ、そして自身の存在によって歪んだグラハムとの対決に臨んだ刹那の与り知らぬところで、リボンズという新たな歪みが現れた…そして物語は2ndシーズンへ。
圧倒的なスペック、GN粒子、トランザムシステムといった今まで以上にヒロイック性を有したガンダムのアクションもさることながら、CBを取り巻く世界の動き、物語の展開に魅せられたね。
惜しむらくは、重要人物のように描かれているわりにマリナ姫の存在感が弱いこと。
刹那とマリナはどうしてもガンダムWのヒイロとリリーナを彷彿とさせるのだけど、今のところ、関係性の完成度で言えばWの方がはるかに出来が良い状態。
2ndシーズンでマリナが自身の語る理想にどれだけ見合った人物になれるかどうか、そこに期待したい。