剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
週末もサービス出勤です。忙しいんです。救ってもらっていいですか?(アニメ内容と関係なしw)
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
エロゲ原作かと思ったら、ラノベ原作なんですね。と思うほど、いたるところに泣けるエロゲ(Key)的要素があった作品でした。
いわゆる世界系アニメですが、ストーリーに期待して観るというより、キャラの心理描写に注目して観た方が、より楽しめると思いました。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
悲劇的な結末(もしくは、途中場面)を、作品冒頭にもってくるものは、良くも悪くも「悲しさ」が漂う。例えば、なにか楽しい出来事があっても、視聴者は「でもああなるんだよな」と考えてしまうし、信頼などが生まれても、「じゃあなんでああなるんだよ」と、憤りを感じるだろう。そこを裏切るだけの「何か」がないのなら、(ハッピーエンド好きには)こういうスタートは難しいと思う(この作品に限らず)。
この作品の良さは、欲張らなかったことだ。世界の秘密とかクトリの生死とか、何も解消されず、丸投げといえば、丸投げ。上記の「何か」も見られないうちに終わった。
が、徹底して貫いた「悲恋」だけはしっかり描けていたように思う。クトリにもヴィレムにもしっかりと感情移入できた。そして、その「悲恋」を表現するためには、冒頭の演出が効いていたと思う。
一期という尺の中で世界系を完璧にやりきるのは難しい。難しいというか、「ムリなんじゃね?」と最近思うようになってきた。そんな中、「世界系の雰囲気だけを生かした」「主人公とヒロインの悲恋」にだけしぼった演出は、英断だったと思う(あぁ、この逆が、かの迷作「コメットルシファー」ですw)。
映像もがんばっていた。力の入れ所抜き所というか、最終話なんてガッチリ力が入っていて、思わず吸い込まれた。劇場版クオリティだった。だから、「モロにアスカやん」とかは言うまいw
もちろん、投げっぱなしのストーリーに不満はある。そこは、(原作もまだあるようだし)2期に期待ってことで。
とにかく、観ている間は楽しめた。観終わった後は「rewrite(一期)」を初めて観た時と同じような感じになったたw そしてやっぱり、終始「Key感」は漂っていたけれど(苦笑) あとは、(原作含め)本当の最終回が「最終兵器彼女」みたいにならないことを期待するw
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
作品のラスト(或いは途中)から始める系は、ストーリーというより、演出が大事になってくる。そして、そこからどうなるかという裏切りも大事。
2話目
なかなか骨太のストーリーですね。泣けるエロゲーみたいな雰囲気。
3話目
レプラカーンと人間族か。なかなか良い設定だと思う。リザードマンの人、良い人やw
4話目
これは恋愛か、親愛か。微妙なラインが良い感じのアニメになってますね。
5話目
ライトな展開の中にはさみこまれるシリアス。坂道の演出は上手いね。
6話目
世界の真実に少し踏み込みつつ、ストーリーも流れていますね。
7話目
ククリが妖精兵でなくなれるかもという、淡い希望が、かえって悲しさを強くさせるって感じだ。
8話目
記憶が薄れてく系か~。弱いんだよな~。可愛いから必死で突き放すのくだり、良かったな~。
9話目
アイセアの真実、かなり強いエピソードだね。アイセアも苦しんできたのだな~と。ダグウェポンとタリスマンの関係性と使い方、良いですね。
10話目
ラブコメ(笑) 良い告白シーンでした~。
11話目
う~ん、これは、世界の真実的なものは、回収しきれなそうだな。
12話目
劇場版だね。ラストは二人の生死もぼやかしたし、2期に期待だな~。
{/netabare}