yowano さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ファンタジーでありながらも、確かに日常モノだった
絵柄と題名から、少女と老人の日常を描いた作品かと思いきや、
明らかに不穏な状況から物語が始まるので驚きます。
序盤からファンタジー要素が入り乱れ、バトルモノの様相も漂い始めるので、
最初、日常モノではないのかと疑いました。
しかし、主人公である紗名が蔵六と出会うと、
蔵六の物事に動じない強さと道徳を重んじる精神が、紗名を日常へと繋ぎ留めるようになります。
紗名は自身の特異性から、何度も非日常的な事件へ巻き込まれますが、
その度に蔵六や周囲の者の助けを借りて日常へと戻って来ます。
物語中、紗名を始めとする少女たちは色々なことに悩み、他者との衝突を経験します。
悩みや衝突の原因が、異能にある場合も多々あります。
ただ、それらの悩みや衝突の内容自体は、誰もが抱え得る一般的なものです。
であれば、それらはやはり日常の範疇なのでしょう。
この物語の中では不可思議なことがたくさん起きます。
非日常的な事件に巻き込まれ、非現実的な能力が飛び交います。
しかし、少女たちが悩みを抱え、克服し、成長するという過程は、紛れもない「日常」でした。