ようす さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
とてもキュート、だけど世間知らず。そんなパソコンとの共同生活が導く運命は…?
CLAMP原作の漫画をアニメ化した作品。
2002年のアニメなので、
絵はちょっと古い感じがします。
15年前のパソコンというと、
フロッピーディスクとか使ってた時代だよね?
パソコンが情報を処理するときの
カシャカシャ音が懐かしかったww
今のパソコンはそんな音しないから、
若い人にはあまり聞き慣れない音でしょうねw
全24話です。(←総集編を除いた話数)
● ストーリー
北海道出身の須和秀樹(もとすわ ひでき)。
大学合格を目指し、東京で浪人生活を始めた。
パソコン(アンドロイド)が溢れる東京で、
パソコンに憧れるも、知識もないし値段にも手が出ない。
そんなふうに悶々と考えていると、
ゴミ捨て場で1台のパソコンと出会った。
それが「ちぃ」しか話せないパソコン、
ちぃとの出会いだった。
ちぃは「ちょびっツ」と呼ばれる伝説のパソコンかもしれない、
ということは序盤で触れられますが、
それが本当なのかどうかわからないまま、
秀樹とちぃの日常が描かれていきます。
学習ソフトが入っているちぃは、
秀樹にいろんなことを教わりながら成長していきます。
ストーリーの軸としては、
・ちぃとの出会い、ちぃの成長。
・ちぃに隠された秘密
・パソコンと人間との間に特別な感情が存在してもいいのか?
というところでしょうか。
パソコンがすべて人型という世界は、
初めて見た時はとても違和感がありました。
スマホ1台あれば大抵のことができる今の時代を知っているせいか、
人型は大きすぎて、不便な気がしてならないw
すもものような小人サイズのパソコンなら、
かわいくて、一緒にいたら楽しそうだなと思いました^^
ほのぼの楽しい話が多い、平和なエピソードの中で、
少しずつ明らかになるちぃの秘密は、大事なスパイス。
しかし、終盤はなんだか怒涛の展開過ぎて
こちらが話についていけず、
私にはとても消化不良な結末だと感じました。
ちぃの秘密がわかったところで、
一体何が問題だったのかわからないし…。
原作とは違った展開でもあるようなので、
原作を読めば納得できるのかしら?
● 登場人物
登場する人は皆、
“特別な人”というテーマに関わります。
その人にとっての“特別な人”は、
人間であったり、パソコンであったり。
自分の事を大切に想い、慕ってくれるパソコン。
たとえその言動がプログラムされたものであるとしても…。
見た目も言動も人と変わらないパソコンに特別な感情を抱くと、
どんな幸せと苦しみがあるのか。
そのテーマを、
登場人物たちを使って上手く描いていたと思います。
主人公の秀樹&ちぃ。
やはりこの2人のエピソードが多いですが、
秀樹もちぃも優しくていい子なので、
見ていて安心感がありました♪
● 音楽
【 OP「Let Me Be With You」/ ROUND TABLE featuring Nino 】
癒しボイスに耳が癒されます(*´ω`)
秀樹とちぃが恋に落ちる予感満載の歌です。笑
通常EDは2曲ありますが、
私の中で印象に残るものはありませんでした。
どちらもちぃ役の田中理恵さんが歌っています。
最終話に使用されたEDは、
秀樹役の杉田智和さんと田中理恵さんのデュエット。
杉田さんが真面目に歌う曲、珍しいww
● まとめ
CLAMP原作ということで期待していましたが、
私の中では気になることが残る、消化不良な印象でした^^;
ちぃやすももなど、登場するパソコンたちは愛らしいので、
それを愛でるだけでも楽しめましたが♪笑
キャラや日常ストーリーはそれなりに楽しめたので、
ちぃに隠された秘密を丁寧に描いてほしかったなあ。