ろだ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
感想
まず原作未読であることが非常に悔やまれる。
お話は1期のあと、赤玉先生の息子である二代目がイギリスから京都へ帰朝されて一波乱という感じ。
milktubとfhánaの歌うOPとEDテーマも相変わらず、作品の雰囲気作りとして完璧でした。
1期から相変わらず、美しく、不思議で、面白おかしく、愛に溢れていました。
今回は京都だけではなく有馬温泉や四国、また地獄までも舞台として描かれていましたが、やはりどこも綺麗で素敵でした。
気の利いた言葉遣いと会話も最高。
天満屋さんの使う不思議な術や矢三郎とのやりとりにワクワクしたり、弁天様が帰ってきて矢三郎と月を巡るやり取りなど何とも言えない信頼と愛情のある関係にむずむずしたり。弁天様と矢三郎の関係は自分の語彙力不足でいい言葉がでてこない・・・。
矢三郎の弁天へ抱いていた敬畏と恋心の混じったような感情は今回のラストで区切りをつけたのかな。
おばあちゃんの言葉は3話も最終話も沁みる。「ふわふわしてればなんとでもなるわ。」「頑張って。波風を立てて面白くするのよ」
1期はどちらかというと家族愛がテーマだったけど、2期は恋愛のほうがメインでした。
矢一郎と玉瀾もいいカップルだし、何より矢三郎と海星がかわいすぎる。最後に背中合わせで会話してから、同じ方向を見て海星が矢三郎の服の裾を掴みながら一歩後ろを歩いていくところはもう幸せでした。矢二郎にも星瀾というお相手が見つかりそうで何より。
また赤玉先生の愛情も色々と垣間見えました。「悔しかったら強うなれ」という言葉は弁天様と二代目それぞれに向けて使われましたが、意味合いは全然違いました。いつもは仕様もないおじいさんだけど、ぶしつけで乱暴な物言いも、たまに優しさが見えるのがいい。「しょうむない毛玉どもめ。生み増えるぐらいしか能がない。さっさと幸せになるがいい」とかも。これだから天狗で、これだから偉いのか。
今回唯一気になるところは天狗のほうの問題が解決していないところ。
ただおそらく、(アニメがあるかは分からないけれど)続編で描いてくれるだろうという気がするので、そこまで気にならないかなと。
金曜倶楽部の人たちがあの最後の騒ぎのあとどうなったのかも少し気になるけどまあこっちのほうはもっとどうでもいいところ。
2期は微妙となる作品もあるけど、この作品は1期と変わらぬ満足感と多幸感を得ることができました。もちろん3期も期待したいです。それまでに原作も読まねば。
2017.7.7
原作読了。
2017.8.5