シャベール大佐 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
この作品単体として楽しめるかは微妙かも
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のスピンオフ作品。
ちょっとこれは感心しない出来でした。
まず感じたのは、特に前半、とにかく中身が薄いということ。カップ1杯分の粉に5杯分のお湯を注いでしまったインスタントコーヒーを飲まされてるような感覚で、なにか配分を間違えて作ってしまったのではないかと疑いたくなりました。後半になってストーリーが動き、本格的なバトルが始まると、普通に観れるくらいの内容にまで持ち直しましたが、全体を通して振り返ると、全12話に対して、投入するネタの分量が少なすぎたように感じました。
また、主人公のアイズ・ヴァレンシュタインというキャラは、無口で表情の変化にも乏しいので、メインキャラにするにはやや不向きで、そこを補うためにもレフィーヤというキャラがいたのでしょうが、こちらも悪いキャラではないものの、特別な個性や魅力があるというわけでもなく、全体的にパワー不足だったように思います。
作画は普通に綺麗。キャラデザも悪くなく、ちょっと露出度が高いコスチュームの女性キャラたちが、百合っぽい触れ合いなどをしたりして、そういうのは嫌いじゃないです。
最後まで観終わって、この作品単体としての魅力は残念ながらあまり見出せず、やはり本編ファン向けという感じはしました。後半はそれほど悪くないと思うので、前半の内容にもう少し工夫が欲しかったです。