MLK さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
無題
つまらないとまでは言わないが、なぜカルト的人気があるのかははなはだ疑問。
話の面白さとしては、既存のタイムリープ物をなぞっているだけで特に真新しいところもないし、いくら何でもSERN力持ち過ぎだろ、普通タイムマシンに調査入るだろ……などツッコミどころも満載だった。
あえて人気の理由を理解しようとするならば、キャラクターだろうか。わかりやすいキャラクターに実力派の声優が集められてまあアニメとしては大正解だ。しかも2クールかけて丁寧にキャラクターの二面性を描いていて、そのギャップがキャラ萌え文化に上手く嵌ったというのもあるのだろう。
ただし、私は乗れない。既存の作品から刺激を受けて物語を作るというのは、今も昔も変わっていないし、それ自体は作品の質が上がる限り良いことであると思うが、この作品はあまりに露骨すぎるのだ。他の項でも大勢の方が指摘されている通り、その代表がバタフライ・エフェクトだ。バタフライ・エフェクトの日本公開が2005年、シュタインズ・ゲートの発売が2009年。あまりに露骨だ。しかも、ネタ元はシナリオが練りこまれた大ヒット作。そりゃあ受けるでしょうなぁ。
ではなぜ、この露骨なパクリが批判より人気が大きくなってしまったのか。それは、視聴者がバタフライ・エフェクトを知らなかったからである。確かに、一昔前ならいざ知らず、萌えキャラにうつつを抜かすオタクはSF映画に興味がないだろうし、中高生から積極的に洋画を見る層は萌えアニメとの親和性が低そうだ。
T.Sさん、上手いことやったね。それ以上の感想は、無い。
2017/07/06
ネタのパクリ元は「タイムマシン」という映画だそうです(原作者様本人のお言葉です)。自身の不勉強さを反省したうえで、謹んでお詫びと訂正申し上げます。