シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終盤も嫌いじゃないです
ある日突然、羽田空港に巨大な立方体「カド」が出現して、そこから現れた異方存在・ヤハクィザシュニナという謎の人物と日本政府との対話が始まる、といったストーリーのSF作品。
設定、展開、ナレーション、音楽など、全体的になんだか謎めいていて面白そう、という雰囲気のある作品。ネットの評判などでは、序盤から中盤までは本格SFっぽい展開でワクワクしたのに終盤で失速した、といった評価が多いようで、そうなってしまうのもよく理解できますが、個人的には最後まで普通に楽しめました。というのも、天才科学者の品輪彼方や日本側の交渉役の徭沙羅花(つかい さらか)といった重要ポジションの人物が若い女性で、言動などもいかにもアニメっぽいキャラという感じで登場してきた段階で、「この作品、それほど重厚で深い作品ではないのかも」と感じて、本格SFというより普通の娯楽アニメ的な観方をしていたので、終盤の超展開にも興ざめせず、むしろテンション上がったくらいです。(単純に、徭沙羅花というキャラが好きだったから、というのも理由として大きかったのかもしれませんが) クライマックスのあたりは、突っ込みどころもあるけれど、まあそれなりに盛り上がって良かったんじゃないかな、といった感想でした。
作画はCGですが問題なし。音楽はOP、EDとも、作品の雰囲気によく合っていて良かったです。キャラでは、上にも書いたように、徭沙羅花がとてもかわいくて好みでした。
観終わって振り返ってみると、毎週それなりに楽しめて退屈はしなかったです。たとえオチは微妙であっても、途中のワクワク感や全体の雰囲気の魅力まで否定されるものでもないですし、決して悪い作品ではなかったと思います。