でんどうず さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ストレートだが良い。
OPの歌でいきなり持って行かれた。
このOPマジでいいです。
出来ればもっとスローテンポで
ピアノ弾き語り風でサビ伴奏ストリングスとか聴きたいです。
(ポップス風のドラムやベースは不要)
超期待が高まったところで…
アニメ自体は最初ただの廚2アニメ的な展開
期待を完全に裏切られ、もはや出オチ確定の烙印を押したのですが
主人公の記憶話辺りから様子がおかしくなって来た。
おっさんは、お涙頂戴系の話では余り泣かないし感動しないのだが
犬と子供が絡む作品は結構やばい物が多い。
それは、おっさんに【悔しい系】の感情移入が絡むからと思われる。
犬や子供は人に対し意思表現が基本行動しかない
(子供はボキャブラの問題が有る)
大人は言葉で感動を与えられるし泣かせる事も出来るが
犬は吠えても泣かす事は出来ない
子供のつたない言葉だけで泣かす事は難しい
必ず前後に行動が絡んでいる。
けなげ・忠誠・献身等の行動が対象に対して効果があったのに
与えた当人は報われないそんな時に
【これほど悔しい事が有るか!】
と第三者視点で感じるのである。
物語の当人は関係ないと思って居る前提でも
それを第三者が見た場合に悔しさが込み上げ涙する。
これが感動の涙とすり替わっている。
カテゴリー的には感動の涙なのかもしれないのだが
本人も対象者も報われた時に【良かった】が
本来の感動では無いだろうか?
フランダースの犬なんかは【悔しい系】の典型に感じるのだが。
この作品はその【悔しい系】に属していると思う。
つまりおっさんは、泣きそうになった。
おぶなく親父泣きである。
最後の部分は主人公の○○と言う表現を
言葉でなく伝えられなかったのだろうか?
前ふりで十分おっさんには察しがついて居たので。
絵と間を使って最後に【ありがとう】と表現して消えた方が
悔しさ倍増で、おっさん完全にやられたかも知れない。
で、最後のシーン要らないわ
あんなテンプレシーンはガッカリです。
主人公は死ぬ前に報われず
死んでからも報われて無い。
例えば
主人公とヒロインはリアルで完全に死んで居ない状態にして
【ありがとう】の後に
ヒロインの心臓移植の成功のシーンに行って
ヒロインは死後の世界の記憶が有って
主人公に助けられ【ありがとう】も言えたってオチにすれば
ある意味主人公だけが報われないが
ヒロインも主人公も置き去りにした感で
超悔しいですな感じで
非常に後味の悪い悔し泣き物が作れたのではないだろうか?
ハッピーエンドの匂わせには
若干ガッカリですが良い作品でした。