P_CUP さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最終回Cパートで一気に評価が下がった
どうも高評価が多いので、ダメ出しレビューを投稿するのも気が引けるんですが、
やっぱどうしても言いたいので書きます。
本作は、監督自身が明言してるように、たまこラブストーリーにインスパイアされた作品だそうです。
だからこそ、あの最終回Cパートが、自分の中ではぶち壊しレベルで酷いと思いました。
{netabare}
インスパイア元の作品は、ラストで2人が気持ちを通じあわせた瞬間を描いた刹那、
「はい!これ以上は蛇足!!」
とばかりに、ズバッと物語を閉じました。実に見事。
「成就した恋ほど語るに値しないものはない」まさに至言。
2人のその後なんて見せる必要はないんです。見せてしまったがために、あらゆる可能性が閉じられました。
もう、ハネテルくんは小説家にはなれません。茜が陸上で一廉の選手になることもありません。
ただ「初恋を実らせて小市民的な家庭を築く」以外の、彼らに有り得た未来を全部潰しました。
もうちょっと年齢が上のカップルなら、まあ、ゴールインを描いても良いかもですが、彼らって中学生ですよ?
まだまだ、これから様々な青春の物語を奏でられただろうに、なんてことをしてくれたんだって感じです。
茜が乗った電車を見送るところで終わらせたのでは、そのまま自然消滅するように見えるので、それは避けたかったというのは、まあ分からなくもないですが、
それなら、高校時代、遠距離恋愛を続ける2人をチラ見せする程度でよかったでしょう。
{/netabare}
あと作画なんですが、サムネにも使われてるキービジュアルを見たとき
「この作画で1クールやるのか!やるなあ、feel」
と思ったんですが、蓋を開けたらキービジュとは似ても似つかぬ絵で肩透かしでしたw
まあ、あれはあれで素朴な感じが出せてるから良いのですが、キャラの白い縁取りがどうしても気になりました。
背景がリアルよりなだけに、極端なことを言うと、写真に切り絵が乗ってるように見えてしまします。
声優の演技がアニメアニメしてない、ナチュラルな感じだったのは良かったです。