shino さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ひねくれぼっちの青春
青春とは嘘であり悪である。
主人公、比企谷八幡流ぼっち哲学。
残念系ラブコメとありますが、
学校を小さな社会の縮図に見立て、
八幡のひねくれた感性で、
持つものと持たざるものの苦悩と笑いを描く、
これは社会風刺コメディでしょうか。
ヒエラルキーの下層からこそ見える、
八幡の無駄な思考力が、時に楽しい。
{netabare}「群れ」とは「個」にとって何ら益をもたらさない。
「孤高の熊になりたい」
「負けることに関しては俺が最強」{/netabare}
などなど、好き放題言ってましたね。
この評価は原作あってのものでしょう。
すごく活字と相性が良い作品なのではと思います。
彼は敵になることでクラスをまとめる。
間違うことでしか、先へ進めないのだ。
{netabare}傷付くのは、いつも彼であり、
不器用で心根の優しい男なのでしょう。{/netabare}
青春のベストプレイスを見つけて下さい。
隅っこでいいから、心から笑える場所を。
これからに期待しています。