チャチャ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
失敗する終盤のストーリー展開の曲がりカド。
【あらすじ 】
ある日、羽田空港の滑走路に「カド」と呼ばれる未知なる巨大な正立方体の物体が出現。その中からヤハクィザシュニナと名乗る人物が登場し、やがて日本政府とのコンタクトを取り始める。果たしてザシュニナの目的は何なのか?という作品。
【スタッフ&その他】
原作: 東映アニメーション
制作: 東映アニメーション
監督: 村田和也(翠星のガルガンティアなど)
音楽: 岩代太郎 (アルスラーン戦記、翠星のガルガンティア)
話数: 全12話
【レビュー】
{netabare}惜しいよぉ~。前半と中盤ぐらいまでは面白い展開で、「次はどうなるのだろう?」とワクワクしながら観ていたのに、終盤で残念な展開になっちゃいました。あぁホントもったいない。そもそも、ある日突然、文明の域を超えた存在がやって来るゴジラやインディペンデンス・デイのようなポリティカル・パニック作品を描くには、扱うテーマが壮大すぎて全12話では尺が足りない気がしましたね。
私個人としては、「ザシュニナが便利グッズを人類に与えて、それを人類が持て余して使用。その便利さゆえに奪い合いが発生して墓穴を掘って戦争に突入。再び人類は愚かな過ちを繰り返す」という、ドラえもんが与えた便利な道具で度々失敗するのび太のパターンが良かったなぁー。しかし、そのストーリーには続きがあって、「その過ちに人類自身が気付いて自助努力と人類の叡知でそれらを乗り越え、それを「正解」としたザシュニナが自主的に地球から去って行く」というオチです。こんなのはどうでしょうか?こちらの方がストーリー的にもメッセージ性があって良い感じがするんですけどねぇ・・・。ただ、このパターンで描くとしても12話ではやはり尺不足ですね。24話は欲しかった。
色々差し引いても、何だかんだで8割がたは楽しませてもらいましたし、オリジナル作品としては健闘した方ではないかと思いますけどね。 {/netabare}