「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?(TVアニメ動画)」

総合得点
87.6
感想・評価
1297
棚に入れた
6400
ランキング
146
★★★★☆ 3.7 (1297)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.7

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JCoJy71897 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作読んでると面白い

終わったあとの喪失感が結構ある。
内容については、小説とアニメでは表現媒体の差による温度差が出てしまっているものだった。小説を読んでいれば十二分に楽しめる作品だったが、初見では辛いところがあるだろう。そこを踏まえ、十分程度の評価にする。
原作を読んでいると、ちょうど3、4、5巻の話の隙間を補完するようなシーンや言及があって良かった。逆に原作を読んでないと、その点、原作での言明が削られてたり、まきだったりして、裏に流れてる大きい話が掴みにくいと思われる。特に4、5巻につながる伏線の一部は描写されていない。<月に嘆く最初の獣>の不在は大きい。
小説においては、1〜5巻は全てを一気に駆け抜けるような物語の連鎖があった。それをちょうど物語の半ば、序破急においての序と破まででアニメは終わってしまったため消化不良感は否めない。
クトリの物語としてはこれで終わりとしていいかも知れないけれど、ヴィレムとかアルマリアとかエルクの物語としては全然終わっていない。むしろここからが本番だし、3巻までの流れがあっての4、5巻でもある。
これに関連して<月に嘆く最初の獣>やヴィレムの過去は描写して欲しかったと思う。が、これは尺の問題が大きいだろう。
結果として、アニメから入ると世界観がつかみにくく、また主人公の背景も掴みづらくなるから、感情移入しづらい人もいるかもしれない。
音楽と情景描写によっての心情表現はやはり動画媒体としてのアドバンテージを生かしていた。これは小説の時には得られなかった恩恵である。ただ動画という時間制限のある情報媒体の関節表現であるから、読み取るのに少々難易度が高く、また全てを表現しきるわけではない。そう考えると、小説による心情描写には敵わないものだったと思う。小説における暗喩的な心情描写は、動画によるそれよりも随分と感知しやすいものである。

投稿 : 2017/06/30
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6

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