鸐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これがアニメなのだと思い知らされた
作画の良いアニメとしては間違いなく5本指に入るであろう作品。
物語はまあ、私には響かなかったが…
物語をざっくり説明すると、{netabare}アキラという超能力の根源によって最強の超能力者となった主人公の友人は、力におぼれて暴走を始める。ただの人間の主人公はそれを力づくで止めようとする。{/netabare}という至ってごくありそうな(勿論これに影響されて増えたのだろうが)、捻りのあまりないストレートな物語である。
王道展開でも面白いものは沢山あるというのに何故響かなかったのか…
作画の勢いに物語が負けてしまった為か、
作画を頑張ることを目的として、物語を作ったため、細かな縫合性を考慮しなかった為か、
時代の進化や新しい発見が物語を風化させてしまった為か、
あるいは全てかもしれない。
しかしそれを考慮しても観る価値があると断言できる。
このアニメには走る、転がる、殴る、バイクで走る、煙、爆発、水を叩く、触手…いろんな動作が含まれていて、物量もあるし、動きは滑らかだし、タイミングも上手い。
作画の教科書に出来るほどの情報量が詰まっている。
これがセルアニメなんて、とても信じられない。
成程、これがアニメか。そして、大友克之が支持される理由か。
深夜アニメとはまた違う、新たなアニメの魅力に気が付ける貴重な1本だと思う。