こめお さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
動きとキャラデザは素晴らしい。ただキルラキルのような壮大な物語は期待してはいけない。
2013年に公開されたプロトタイプ版のファンです。映画版も見ました。
素晴らしい作画とキャラデザ、それから、私自身がTRRIGERファンであった為、視聴を決めました。
しかし、キルラキルやグレンラガンのような熱い展開、バトル、壮大な伏線回収、滾る感情等を期待していた私には、物足りない作品となりました。
【良かった点】
・豊かな作画表現、動き、キャラデザ
・老若男女問わず好かれるようなストーリー
・TRRIGERの作品の幅が広がった
【物足りなかった点】
・ストーリーが単調で間延びした印象
・いつまでたっても主人公(アッコ)が成長しない
・アッコの夢が「シャリオに会う」という簡単なものである
・最終話近くで大きな伏線が発覚したが、大したものではなかった
・アンドリューとの絡みも中途半端
・最終回のミサイルが突然すぎる
以下物足りなかった点の詳細を記述します。
一話完結のプロト版、映画版を先に見てしまっていた為、それを引き延ばして間延びしたようなストーリーに感じた。アニメ版ではキャラクターそれぞれに一話ずつ見せ場があったことが大きな違いだが、いつもの日常と言った感じで物足りなかった。
アッコが魔法を使えないのも歯がゆかった。後半で伏線の為であったことは分かったが、あまりに何もできない。
アッコの夢のことについても、物語の半分以上経過しても全く進展しない。視聴者はアーシュラ先生がシャリオだということはとっくにわかっている為「シャリオに会うこと」が夢と言われても、視聴者から見たらもう叶っているのである。シャリオバレしたところで驚きも無く「アッコの夢ってこんなもんか…」となってしまった。
恐らくリトルウィッチアカデミア最大の伏線かつ衝撃の事実であったであろう「アッコの魔力を奪ったのはシャリオ」ということが分かった回は一番面白く、今後の展開に期待した。シャリオが黒幕で敵となり、対決、和解のような熱い感じになるかと思いきや「シャリオは騙されただけで悪くない」というお約束のような展開…。アッコもショックは受けるものの、シャリオを恨みもしない。良い子すぎて感情移入もできませんでした。
それから、唯一のイケメン男子枠、アンドリューについて。アッコとの恋愛があるわけでもなく…。彼自身がアッコと出会ったことで成長できたのかなとは思いますが、あまりにも中途半端。アンドリューだけでなく、アッコと出会って良い風に変わったキャラクターは全員と言えますし、アンドリューだけが特別、という気もしませんでした。
これだけモヤッとすることが多くても、作画が好きだからという理由だけで見続け、ついに最終回。
_人人人人人人人_
>突然のミサイル<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
困惑せざるを得ない…。アンドリューなどの政治家や、政治や世間に不満を持った人々がいる描写はされていたものの、物語はほぼルーナノヴァや魔界で展開されていた為、突然の世界観の展開に付いていけなかった。でも作画は最高(泣)!!最後に取ってつけたようにアッコが飛べるようになる。続編はあるのか…?
【個人的な話】
スーシィとコンスタンツェが好き。この子達がツボなら見る価値はある。
男キャラがほぼ出ないのが残念。キルラキルやグレンラガンのようなマッチョキャラは皆無と言っていい。