おぬごん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
狸どもめ、せいぜいさっさと幸せになるがよい
森見登美彦の小説を原作としたアニメの2期
1期の売上が2,000弱、BOXの売上も2,000弱と正直微妙ですから、原作が売れたか、もしくは原作者が同じ「夜は短し~」の映画化に合わせたんですかね
内容としては1期の直接の続きなので、先に1期の視聴を推奨します
まあ「京都が舞台」「京都には天狗と人間と狸がいる」「主人公たち家族は狸」くらい理解しておけば、まあ後は雰囲気で見られるかもしれませんが
「面白くない世の中、面白くすればいいさ」とは1期OP「有頂天人生」のサビ、
「波風立たない人生はちょっとばっかりつまらない」とはこの2期のOP「成るがまま騒ぐまま」の歌詞ですが、
その歌詞そのままに、阿呆の血のしからしむるままに、世の中を引っかき回していく主人公・矢三郎の活躍は1期以上にパワーアップしていました
トラブルメーカーだけど何だかんだ上手くことを運んで行く矢三郎に不思議な魅力を感じ、結局は彼をみんな認めてしまう
そんなドタバタ劇が波風立ちつつ人情味溢れる描き方をされていて、また次回への引きも良く、毎週楽しめました
1期では家族愛が作品の中心に据えられていましたが、本作は家族愛になる前の、恋愛としての愛が描かれていましたね
{netabare}
特に矢三郎と海星のカップル…というか海星は最高でした!!!
「矢三郎と駆け落ちするって言って出てきちゃった!」
あああああああああああああああああああああ可愛いいいいいいいいいいいいいいいいい
矢三郎のことをずっと思いつつも秘密のために隠してきてた健気な姿に胸を射抜かれました
最終回の、両親の馴れ初めになぞらえた矢三郎の事実上の告白と、その後の海星とのやり取り、そしてプロポーズは間違いなく2期を締めくくるにふさわしい名シーンでした
{/netabare}
小説はまだ続編が残っているようですが、あと残っているのは寿老人との決着くらいですよね
さすがに3期はないかな…?
余談ですが、たぬきって食べても不味いって有名ですよねw
「たぬきは美味しい」という話も、実際はよく似ているアナグマとの混同だったり…
無粋なのは承知ですが、なぜ金曜倶楽部がたぬき鍋にこだわるのかが分かりませんでした
今後明かされる裏の理由があったりするんですかね…?