チャチャ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
弐瓶勉ファンなら必見!
【あらすじ 】
舞台は螺旋状の階層都市である超構造体。そこで繰り広げられる巨大ネットワークのネットスフィアと、それによって駆除の対象にされた絶滅寸前の人類との戦いを描く作品。
【スタッフ&その他】
原作: 弐瓶勉。(シドニアの騎士)
制作: ポリゴン・ピクチュアズ。(シドニアの騎士、亜人)
時間: 106分。
【レビュー】
{netabare}この作品は、2017年5月20日よりNetflixオリジナル映画として全世界へ配信されたものです。視聴環境にある方は是非ご覧下さい。
この作品をざっくりと大雑把に言うと、ネットスフィアが人間を駆除するために送り込んできたセーフガートと、それに抵抗する絶滅寸前の人間との「追って追われて」の展開です。ですから、難しいSF用語が出てきますがストーリー自体は単純です。
ストーリー自体は単純なのですが、逃げる側の人間側から見たFPSゲームやマインクラフトのような一人称視点の演出は良かったですね。これによって緊迫感や重々しい雰囲気が増したように思いました。また、一人称視点は3D酔いし易いのですが、それもうまく抑えてありました。
ストーリーの舞台は超構造体です。分かりやすく言うと、錆びれた配管むき出しのプラント工場のような所です。このような無機質で空虚な空間を作り上げる事に関しては、弐瓶勉は本当にお上手ですね。改めて彼の奇才ぶりを再認識しました。
この作品は、「シドニアの騎士」同様に3DCGが用いられています。弐瓶作品と3DCGは相性が良いとのもっぱらの評判ですが、ただ、私はシドニアもBLAMEも原作既読なのですが、原作ではシドニアとBLAMEとでは作風がだいぶ変わっていたので当初は心配していました。が、観てみるとやはり相性が良くて取り越し苦労でした。
【まとめ】
シドニアと比べると、BLAMEの方が弐瓶色が強いように感じましたね。弐瓶勉の独特な作風が好きな方には必見な作品だと思いますよ。{/netabare}