ちゃろう さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
個性を作るために
実在の文豪をモチーフというかオマージュにした作品ですね。
世界観の設定等には特別な何かがあるわけではなく普通に能力バトル物といった感じでしょうか。そこに実在の文豪をキャラクターにすることで差別化をした感じですね。
この実在の人物をキャラクターにすることをどう受け止めるかで評価が変わると思います。なんていうのでしょうか…日本刀の擬人化、お城の擬人や武将のイケメン化、女化、萌え化等、様々なアプローチがありますが…そこには少なからず「これじゃない」だとか「なめてんのか」という声もありますからね。そういう人がこの作品を見るときっとキャラを受け付けられずに終了すると思います。
私は受け止められるので普通に見れました。作品は読んだことはなくても一度は聞いたことのある名前だったりでキャラの名前を中々覚えられない私でもすぐに覚えられてよかったです。
作画もきれいだったと思います。特に異能を使った時のエフェクトもキレイに描写できているのがよかったと思います。
文豪のキャラクター化、異能バトルと、癖のある設定はあるものの話の展開自体は意外と普通です。まぁキャラ化したとはいえ文豪という文系のイメージの人間が異能バトルという時点で普通ではないのでしょうが…
ただ文豪をモチーフにする意味がちょっとわからなかったです。やはり作品に何か特徴をつけたかっただけなのかな?
異能とは何かの説明とかがなかったのは逆によかったと思います。初めから何の説明もないからこそ、こちらもそういうものなんだと思って観ることが出来ました。
キャラの設定も特に突き抜けたものはありません。実際の文豪をモチーフにしたというところ以外は普通です。ただ文豪をモチーフにしているだけで十分個性になっているとは思います。
総合的に見ると文豪をモチーフにしている以外は特に突き抜けたことがないのがちょっと残念でした。しかもその文豪のキャラ化も文豪に興味がない私からするとそこが何の魅力にもならずに平凡な作品止まりになった感じがします。
逆に文豪たちに興味がある人が見るともっともっと面白く感じると思います。もちろん「これじゃない」と思う可能性もありますが…ww