かかのん さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
二期でこじんまりとなってしまったかも?
一期は個性的なキャラを集めながらゲームづくりとラブコメというバランスで非常に楽しく見させて貰いました。
二期ですがみちるは端から割り切って描かずは仕方ないにしても三人の描画を文化祭とか入れて満遍なく取ろうとして逆に器用な出来に終始したなあと…
コミケ?での販売の感慨が弱くて一期の熱がそこに集約しなかったのは良くなかったですね。
原作の丸戸さんはプロになっていく二人をどうしても描きたかったのかもしれないが、それで「皆で同人ゲームを作って楽しいサークル活動」のテーマが薄くなってしまった気が。
どうせなら伊織がマスターROMを販売前に覗いて急遽自作の中身を差し替えてドロドロとか同人サークル内での揉め事として話をまとめて欲しかったかも~
八話に加藤にスポット当てた回も11話で倫也が泣いた時にその片手を取らずに一歩引かせたので「ん?今後もやるのこのアニメ?」と思ってしまった。
主人公とヒロインの関係性が「抱き合う」や「両手を繋ぐ」でなく「互いに片手を取り合う絶妙な関係性」にあると思っていたんですがそこが徹底されて無かったのが勿体無いかなあ。
他の方の感想に「エロマンガ先生」との類似点の指摘があったんですが、自分の趣向に忠実&ラブコメに徹した作家性と、エロゲーとギャルゲーの辣腕シナリオライターとしての作家性の違いが両作では際立ってましたね。
あと個人的に残念だったのは「演出が脚本とその圧縮された構成で一期と比べて忙しくなっていた」のが見ていて少し窮屈だったかな?
フェチで足元を執拗にカメラで舐めるはいいけど、キャラのダイアログとかモノログの後、カット変わって短い風景描写を無理やり入れて、即足元にカメラパン!ってちょっと窮屈すぎて苦笑してしまったのでw
二期12話構成で「ラブコメ・同人サークル・学園描写・クリエイター視点とイベント・主人公の恋愛模様」これを全部入れ込んだのは流石プロ!と賞賛するんですが、だからと言ってそれらが全て面白い作品の滋養になるのか?というのを見せて貰った感じがしました。
三期あるとしたらOVAか?映画ぐらい?
面白かった作品では有るが後半繁多すぎてイマイチ乗り切れなかったですね。
それと一期の頃はキャラデザ油が乗り切って良かったと思ってたんですが、そろそろ造形が古いなあ~と最近の消費の速さにも驚かされた作品でした。