Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これってコトブキヤの本気って事ですよね…す、すごいっ!
この作品は、フレームアームズのスピンオフ的位置付けの作品なんだそうです。
私はアニメから作品を知っていくので、フレームアームズという本編の物語は正直全く知りませんでした。
wikiをチラ見したところ、地球 vs 月のフレームアームズ同士の戦いのようですが、そちらで戦っているのが轟雷やスティレット…なんだそうです。
となると、このスピンオフは本編より時代設定が前…という事になるのでしょうか。
例えば轟雷…本編ではガンガン戦闘しているようですが、こちらでは目覚めるところから物語が始まりますから…
この作品の場合、設定うんぬんが問題ではなくまるでストパンを彷彿させるようなフレームアームズ・ガールらの出で立ちと、日笠さん、山崎エリイさんが出演される、という事の方が圧倒的に大切だった私は速攻で視聴を決めていました。
満を持して視聴を始めた1話…序盤のつかみから上々だったのではないでしょうか。
主人公である高校1年生の源内あおの家に轟雷が間違って届けられてしまい、あおが轟雷を起動させてしまった事から、あおとフレームアームズ・ガールとの愉快な日々が始まっていく…こんな感じで物語は動いていきます。
この作品の魅力は何と言っても迫力あるバトルシーンだと思いますが、何気ない日常の心地よさも侮れません。
そして面白いのが、轟雷とバトルがしたいフレームアームズ・ガールがどんどんあおの家にやってきて轟雷にバトルを挑んでいくんです。
気が付いたらフレームアームズ・ガールが7人にまで増えていました。
同世代の女の子が7人揃えば…それなりに大変な事になるんですが、ピンチをチャンスにすり替えて思い切り楽しんでしまうあたりがフレームアームズ・ガールならではの魅力だったのではないでしょうか。
最初はまっさら…だけど持ち前の好奇心で色んなモノをどんどん吸収し成長していった轟雷。
感情の起伏が激しく、プライドの高さはいっちょ前…だけど素の彼女は可愛さ満点のスティレット。
頭は良いのですが6人の中ではトラブルメーカーの部類…キラキラと面白いことが大好きなバーゼラルド。
フレームアームズ・ガール随一のドSっぷりを所かまわず発動させる唯一双子の姉妹であるマテリア シロ/クロ。
轟雷と一文字違いですが中身は全く異なっており、独眼竜政宗に憧れて眼帯を付けた戦国武将ラブな迅雷。
彼女の存在でフレームアームズ・ガールの戦い方が変わったといっても過言ではないカメレオンチックな性能が持ち味のアーキテクト。
これだけ個性豊かなガールズが終結するんです…賑やかじゃない訳はありません。
でも、そんな日常をただ漫然と彼女たちは過ごした訳ではありませんでした。
確実にお互いの距離が縮まり、友情とも言える繋がりが出来始めたんです。
まっさらだった轟雷はみんなとの繋がりで沢山の感情を覚えました。
でも轟雷がこれまで覚えられなかった感情を刻みつけたのは最強を自称するフレズヴェルクというフレームアームズ・ガールでした。
楽しい…嬉しい…そういう温かい気持ちも大切…轟雷は特に相手と正々堂々と正面からぶつかって、その相手と仲良くなりたいと思ってきたから自然とこんなに大きな輪ができていた…
だけどそれだけじゃ駄目なんです…
この荒波を生き抜いていくには、苦しい気持ちにも向き合う必要があるんです…
様々な出来事と渦巻く感情…轟雷がそれらとどの様に対峙していったのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、りえしょんの「Tiny Tiny」
エンディングテーマは、フレームアームズ・ガールとあおが色んな組み合わせで歌う「FULLSCRATCH LOVE」
りえしょん…相変わらず気持ち良さそうに歌いますね。
聞いていると元気が貰えるような気がします。
1クール12話の物語でした。
ラストの締め方も良かったと思います。
でも強く印象に残ったのは物語もそうですが、コトブキヤが制作費の大部分を出資している事にはビックリしました。
何でもフレームアームズ・ガールの売れ行きが好調だったからだそうですけど…
確かに普段プラモデルを作ったりしない私でも気になりますから…
という事はアニメ化によって更に売り上げが伸びたら続編が出来ちゃったりして…
何にしても今後の動きが楽しみな作品です。